うつ病の急性期の治療
うつ病の急性期は、うつ病の症状に絶え間なく襲われる、一番苦しい時期よね。
でも、うつ病は、段階を追って必ず回復していくのよ。
うつ病の治療には、確かに長い期間が必要だけれど、急性期の期間が長く続くことはないわ。
正しい治療を行って、早く楽になりましょう。
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■うつ病の急性期の回復過程
うつ病は、上の図のように、階段を昇って行くように回復していくのよ。
ただ、必ずまっすぐこの階段を昇って症状がよくなるとは限らないわ。
残念なことに、時々症状は階段を降りてしまったり、同じところを行ったり来たりすることがあるわ。
でも、あせってはダメよ。
うつ病の症状は、必ず回復していくものだから。
うつ病の急性期に必要な治療
・休養
うつ病の急性期では、イライラや不眠に加えて、うつになって何もできなくなってしまったことへの焦りを感じるわ。
でも、うつ病になって、思い通りに頭や体が動かなくなるのは、とても当たり前なことなのよ。
うつ病の急性期では、度重なるストレスのせいで、脳の働きが上手く行かなくなっているの。
人の心と体を動かしている脳がオーバーヒートしている状態では、思い通りに心や身体が動かなくなるのは当然よね。
うつ病の急性期では、とにかくゆっくりと休んで、疲れた脳を休ませてあげてほしいの。
疲れが取れたら、脳はまた元気を取り戻して、身体も心も動き出すはずよ。
・薬を飲む
うつ病の急性期の治療には、必ずと言っていいほど薬の力が必要よ。
うつ病の急性期で飲む薬は、抗鬱剤、精神安定剤、睡眠薬が主流ね。
はじめてうつ病の薬を飲む人は、抵抗を感じるかもしれないわね。
でも、辛い症状を押さえて早く回復するためにも、薬の力はとても大切ね。
そして、薬の量も大切よ。
薬は人によって効き方が違ってくるの。信頼できるお医者さんと相談しながら、薬の量を調節していく必要があるわ。
それから、抗うつ薬は効きはじめるのにほかの薬よりも時間がかかるの。大体2週間くらいかけてゆっくり効いていくわ。
なかなかうつ病の症状がよくならないからといってあせらないで。
薬の事は、くれぐれもお医者さんと相談しながら調節するのよ。効かないからといって、自己判断で急にやめては絶対に駄目よ。
・大切な決断をしない
うつ病の急性期には、大切な決断をしてはいけないわよ。
ただでさえ、決断をすることが負担な時期に、あえて人生を決めるような決断をする必要はないわよね。
それに、うつ病の症状が辛い時は、気持ちが後ろ向きで、悲観的に物事をとらえがちなの。
こんな自分はあなたと釣り合わないなんて、大切な人に別れを告げたり、こんな自分は役に立たないって、仕事を辞めてしまうようなことは絶対にしないで。
うつ病の症状が落ち着くまでは、どんな問題も、高い棚に上げて見えないようにしておきましょう。
・症状に振り回されない
うつ病の症状に気持ちがとらわれると、今日はよくなったとか、昨日よりも悪くなってるとか、その日の状態に過敏になってしまうことがあるわ。
でもね、その日の状態に一喜一憂する必要はないのよ。
うつ病は、回復の階段を昇ったり降りたりしながらも、長い目で見たら必ず階段を昇って行くものよ。
・絶対に自分を傷つけない
うつ病で一番怖いのは、自分の事を傷つけてしまうこと。
自殺者の大部分が、うつ病を発症していたと考えられているくらい、うつ病の患者さんの自殺のリスクは大きいわ。
うつ病の急性期は、とてもつらいし、本当に良くなるのか、不安に駆られるでしょうけど、適切な治療を行っていたら、うつ病は必ず良くなるわ。
だから、うつ病のために、自分を傷つけることをしないって、約束してほしいの。
うつ病の急性期に家族ができること - Dr.komakoのおんなのよろず診療所
うつ病の当事者の気持ちを理解する為に家族ができること - Dr.komakoのおんなのよろず診療所