こんにちは、Dr.komakoです。
めまい・耳鳴り・難聴は、薬を使った治療を行うことが多いの。薬は症状自体を抑えるものや、不安感など精神面に働きかけるもの、ホルモンバランスの崩れを修正するもの、不眠を改善するものなど、様々なの。薬の飲み方や、飲む期間は自己判断せず、お医者さんと相談しながら服用を続けましょうね。
めまい・耳鳴り・難聴の薬
めまい・耳鳴り・難聴の症状に直接働きかける薬
- 抗めまい薬:神経の興奮を抑え、内耳や脳の血管を拡張して血流を改善するなどの効果があり、めまいの症状を押さえます。
- 鎮吐薬:胃腸に働きかけたり、脳の嘔吐中枢に働きかけるなどして吐き気を改善します。
- 利尿薬:メニエール病など内リンパ水腫が原因であるときに処方されます。むくみをとる薬です。
- 抗ヒスタミン薬:精神を安定させる効果や、吐き気を止める効果があります。
- 抗けいれん薬:筋肉のけいれんが原因で起こるめまいや耳鳴りに処方される薬です。
- ステロイド剤:炎症を抑える効果が高く、内耳の障害が原因の時に使われます。内耳障害で使われるときは短期間なので副作用の心配はいりません。
- 抗生物質:内耳や中耳の炎症が原因の時に使われます。
- 末梢神経障害改善薬・向神経ビタミン薬:末梢神経の修復を助け、神経障害を修復します。ビタミンB12が使われることが多く、とても安全な薬です。
- 脳代謝改善薬・脳血流改善薬:動脈硬化が原因であるときに使われます。脳の代謝をよくし、血流を改善します。
自律神経に働きかける薬
自律神経の乱れがめまいや耳鳴り・難聴の原因になることがあるの。このタイプのめまい・耳鳴り・難聴には自律神経調整薬が効果的よ。自律神経をコントロールしている脳の視床下部に働きかけるの。
起立性低血圧をよく起こす人には、副交感神経を抑制する薬が処方されるし、交感神経の働きが強い人には、交感神経の働きを抑えるβブロッカーが処方されるわ。
ホルモンバランスを整える薬
更年期障害がめまいの原因になることがあるの。この場合は、更年期障害の治療を集中して行うの。女性ホルモンを補って、ホルモンバランスを整えると、めまいも楽になるわ。更年期障害については、詳しい記事はこちらをご覧ください。
精神面に働きかける薬
- 抗不安薬:めまいや耳鳴り、難聴の原因にストレスが関係している時に処方されます。
- 抗うつ薬:うつ状態がめまいや耳鳴り、難聴を起こしているときや、症状によってうつ状態になっている時に処方されます。
睡眠状態を改善するための薬
耳鳴りが気になってしまうと、不眠に陥ってしまうことがあるの。また、不眠による疲労の蓄積がめまい・耳鳴り・難聴を起こしている可能性もあるの。睡眠薬を飲んで熟睡するだけで症状が改善されることもあるわ。
めまい・耳鳴り・難聴の薬の効果的な飲み方
めまい・耳鳴り・難聴の薬は症状を一時的に抑えるお薬なの。症状が消えたからと言って自己判断で薬を飲むのをやめてはダメよ。めまい・耳鳴り・難聴の薬の中には、抗不安薬や抗うつ薬のようにいわゆる「精神科の薬」が含まれていることがあって、長期間服用することに抵抗を覚えるかもしれないわ。睡眠薬を飲んでいると、癖になって量が増えてしまうのではないかを思う人もいるかもしれないわ。
薬には副作用は必ずあるものだし、薬を飲まない生活が遅れるのはとてもいいことよ。でも、健康な状態を維持するために薬を飲み続けるということも大切なの。薬の副作用が心配なときは、お医者さんや薬剤師さんに相談して、薬に対して正しい情報を得たり、お医者さんの正しい判断で量や種類を調節するようにしてね。
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