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Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

バセドウ病の治療 アイソトープ治療とは?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

バセドウ病の治療では、アイソトープ治療という方法があるわ。

あまり聞きなれない治療方法だけれど、どんな治療方法なのかしら?

 

バセドウ病の治療 アイソトープ治療とは?

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アイソトープ治療とは

ヨードとは、栄養学的にはヨウ素と呼ばれていて、甲状腺ホルモンの主原料となり、身体には欠かせないミネラル成分よ。海草に多く含まれているの。食品から取り入れられたヨウ素は、小腸から吸収されて、甲状腺に集まってくるのよ。

 

アイソトープは、この性質を利用して行われる治療方法なの。

ヨウ素131という、アイソトープ(放射性ヨード)が入ったカプセルを飲むと、食品の要素と同じように、小腸から吸収されて、ヨウ素131が甲状腺に集まってくるの。

 

甲状腺に入ったヨウ素131は、微量な放射線を出して、甲状腺の細胞の一部を破壊するの。異常に亢進した甲状腺の細胞の量を減らすことによって、甲状腺の機能を正常な状態に戻すという治療方法よ。

アイソトープ治療の進め方

アイソトープ治療は、法律で定められた施設基準を満たしていて、アイソトープの治療について経験豊富は専門医がいる病院でないと受けることができないわ。

 

アイソトープの治療は、薬物療法では効果があらわれないときや、治療期間が長引いているときなどに選択されることが多いの。

さきに薬物療法を行っているから、まず、甲状腺治療薬をやめて様子を見ないといけないわ。高齢の人や、合併症のある人、服薬量の多い人では、甲状腺の機能が亢進する場合があるから、1週間ほど入院が必要になることもあるわ。

 

アイソトープ治療を行うことになったら、まず少量のヨウ素131を服用して、甲状腺にどれくらいの量のヨウ素131が取り込まれるのかを計る検査が行われるわ。その検査の結果を踏まえて、治療に使うヨウ素131の量を決めるの。

 

アイソトープ治療の効果

アイソトープ治療は、決められた量の要素131の入ったカプセルを水で飲みこむだけよ。治療は、通常1回で効果が出るわ。

飲んだヨウ素131は、ゆっくりと効果を発揮していって、ホルモンの値が低下し始めるまでには1~2か月かかるわ。治療効果として現れてくるのは、半年ほどたってからよ。治療を行って、1年間は、経過を観察する必要があるわ。まれに、効き目が表れにくい人がいて、その場合は、2~3回アイソトープ治療を続ける必要があるわ。

 

治癒率は60%~70%と言われているの。再発する確率はほとんどないわ。薬物治療よりも、治療期間が短くて済むから、治療費は長い目で見てかなり安くなるわ。

 

アメリカでは、バセドウ病の治療の主流になっているのよ。

アイソトープ治療の副作用

甲状腺に放射線と効くと、甲状腺がんが心配になるけれど、アイソトープの治療を行った人と、そうでない人の甲状腺がんの発生率は全く差がないことが分かっているの。放射線が、他の臓器に与える影響も全く心配いらないわ。

 

ただし、妊娠中や、授乳中の人は、胎児や母乳に影響が出るから、アイソトープ治療を行うことができないわ。

 

アイソトープ治療で、最も心配な副作用は、甲状腺の機能が低下してしまうことなの。

甲状腺機能低下症をおこす割合は、治療後1年で1.9%、3年後には3%、5年後には15%の人におこるの。ヨウ素131は、一度体に取り込まれると、ずっと微量の放射線を出し続けるわ。

 

5年よりもずっと後になってから、甲状腺の機能が低下してくることもあるけれど、甲状腺機能低下症は、気付きにくくて、発見が遅れてしまうことがあるわ。