こんにちは、Dr.komakoです。
妊婦さんがインフルエンザにかかったら、早産のリスクが高くなるわ。インフルエンザの予防にはワクチン接種が有効よ。それと、タミフルやリネンザは胎児に影響を与えないから、インフルエンザにかかってしまった妊婦さんでも心配なく飲むことができるわよ。
妊婦さんがインフルエンザにかかったら
インフルエンザが妊娠に与える影響は?
妊婦さんがインフルエンザにかかると、重症化しやすくて、早産のリスクが高くなるの。とくに、肺炎を起こした妊婦さんが早産してしまう確率はとても高いわ。
インフルエンザにかかって重症化するのは高齢者や基礎疾患を持っている人、乳幼児だと考えれられてきたけど、H1N1/09型が大流行した時に、健康な妊婦さんの死亡例が出たの。それで、改めてインフルエンザが妊婦に与えるリスクについて調べたら、高齢者などのハイリスクグループと同じくらい、妊婦さんがインフルエンザにかかって重症化する確率が高いことが分かったわ。
ところで、お母さんがかかったインフルエンザがおなかの赤ちゃんにうつるのではないかと心配する人がいるけれど、胎児にお母さんの感染症がうつることは無いわよ。心配しないでね。
妊婦でもインフルエンザワクチンを打っていい?
妊娠中でも、インフルエンザワクチンは打った方がいいわ。妊娠初期でも大丈夫よ。ただ、卵を食べて救急車を呼ぶ必要があるくらい重症な卵アレルギーの人は、ワクチン接種を見送ったほうがいいかもしれないわ。それほど重傷でなくても、卵アレルギーのある人は、ワクチンを打つ前にお医者さんに相談してね。
妊婦さんがインフルエンザにかかったら、重症化するリスクが高いわ。できるだけワクチンを接種して、インフルエンザにかかるリスクを減らした方がいいわ。
インフルエンザワクチンが、お腹の中の退治に何らかの影響を与えたという報告は、今のところ全くないわよ。妊娠初期に打ったワクチンの効果は、分娩時まで持続することも分かっているわ。
インフルエンザ治療薬は胎児に悪影響ではない?
タミフルとリネンザ、イナビルは流産や早産、催奇形性など、妊娠に悪影響を及ぼすことは無いということが研究して証明されているの。
妊娠中は、薬を飲むのをためらってしまうわね。でも、インフルエンザの重症化を防ぐためにも、必要な治療薬は使った方がいいわ。インフルエンザの簡易検査で陰性であっても、感染している可能性がある時はインフルエンザの治療薬を積極的に飲んだ方がいいわよ。
家族がインフルエンザになった時、インフルエンザ治療薬を予防投与したほうかいい?
インフルエンザの治療薬には、飲んでいる間インフルエンザにかかるのを予防する効果があるの。だから、家族など身近な人がインフルエンザにかかってしまったときに、ハイリスクグループの人が、家族のインフルエンザが治まるまでインフルエンザ治療薬を飲むと、インフルエンザに感染するのを予防することができるの。ただ、この予防効果は100%ではないわ。
予防服用中でも、インフルエンザの症状が出たら、内科を受診してね。
インフルエンザの予防投与をするなら、副作用に消化器症状が出やすいタミフルよりも、リネンザの方をお勧めするわ。
インフルエンザにかかっていても授乳できる?
インフルエンザウイルスが母乳を通して赤ちゃんに感染する可能性はないわ。でも、接触感染や飛沫感染で赤ちゃんに感染する可能性は十分にあるわ。インフルエンザを発症してから1週間は、できれば赤ちゃんとの接触を避けたほうがいいわ。
インフルエンザ治療薬をのんでいても、母乳を与えることは問題がないわ。搾乳したおっぱいをお父さんがあげるのは問題ないけど、お父さんがインフルエンザにかからないようにね。
スポンサードリンク
お勧めの記事
インフルエンザと肺炎|インフルエンザの肺炎には3つの種類があります
インフルエンザはマスクで予防できる?マスクの予防効果と付け方、選び方