こんにちは、Dr.komakoです。
インフルエンザはひとたび流行すると、人から人へとどんどん感染を広げていくわ。では、インフルエンザウイルスはどうやって人から人へ感染していくのかしら?ウイルスが空気中に漂っているのだとしたら、電車の中で空気を吸うのだって怖くなってしまいうわ。
インフルエンザはどうやって感染するの?
病原体の感染経路にはどんなものがあるの?
病原体が人の身体に入ってくる経路は結構たくさんの種類があるのよ。
接触感染
病原菌を持っている人の皮膚や粘膜に直接触れると病原菌が触れた部分についてしまうわ。また、病原菌を持っている人がくしゃみをして、手に唾液がついてしまった状態のままドアノブに触ると、ドアノブに菌が付着するわ。知らずに別の人がそのドアノブに触ると病原菌が手についてしまうことになるわ。
病原菌がついていても、身体の内側に入らなければ感染はしないわ。病原菌がついた手で目や鼻をこすったり、食事をしたりして体の中に病原菌が入って初めて感染が成立するの。
代表的な病気は次の通りよ。
- 伝染性膿痂疹
- 流行性角結膜炎
- 疥癬
- 風疹
- トキソプラズマ
- B型肝炎
- AIDS
- エボラ出血熱
- ノロウイルス
飛沫感染
病原菌を持った人の唾液は病原菌で汚染されているわ。咳やくしゃみをすると、病原菌を含んだ唾液が空気中に飛び散るの。飛び散ったウイルスが他人の粘膜についてしまうと、感染してしまうわ。
- 風疹
- ジフテリア
- エボラ出血熱
- 細菌性肺炎
- コロナウイルス(MAERS)
空気感染(飛沫核感染)
ウイルスの中には、くしゃみなどで空気中に飛沫した後乾燥して5マイクロメートル以下の微粒子になっても毒性を持ち続ける物があるの。毒性のある微粒子は空気中を長時間漂い続けるわ。空気中に漂っている毒性のある微粒子を吸い込んでしまって感染するのが空気感染よ。
代表的なものに次のようなものがあるわ。
- 麻疹
- 水疱
- 結核
介達感染
汚染された物質が媒介になって発症する感染よ。食中毒が代表的ね。
唾液感染
唾液の中の病原菌が食品の口移しやディープキスによって感染するの。虫歯菌が代表例よ。お母さんが食べやすいように噛み砕いて子供に食品を与えると、子供に虫歯菌をうつしてしまうことになるの。
経口感染
病原菌に感染しているお肉を食べたり、大腸菌で汚染された食品を食べた時におこる感染よ。
感染した肉によって感染するのは、BSEが有名ね。大腸菌に汚染されたものを口にして感染するもはたくさんあるわ。
- O-157
- サルモネラ菌
- 腸チフス
- コレラ
- アメーバ赤痢
- ポリオ
- A型肝炎
ベクター感染
他の動物が媒介して感染するのがベクター感染よ。
病原菌が生き物の体内で増殖して、他の生き物に感染させる病気には蚊による日本脳炎やマラリアが有名ね。
単に生き物の表面に病原菌がついて食品などに病原菌を運んで感染する病気には、蝿によるO-157や赤痢菌がイメージしやすいわね。
血液感染
病原菌に汚染された血液を輸血したり、病原菌に汚染された注射針を誤って刺してしまって起こるのが血液感染よ。血液製剤によるHIV、注射針の使いまわしによるB型肝炎、C型肝炎の感染は、許しがたい出来事だわ。針刺し事故ではB型肝炎やC型肝炎がよくある事例ね。
母子感染
胎内や産道、母乳によってお母さんの持っている病気が子供に感染することよ。HIVやB型肝炎、風疹ウイルスなどがあるわ。
インフルエンザの感染経路は?
インフルエンザは飛沫感染、接触感染、空気感染で感染が広がって行くの。
インフルエンザにかかっている人がくしゃみやせきをして、ウイルスを飛び散らせてしまって、近くにいる人がそのウイルスを吸い込んでしまったり、インフルエンザにかかっている人が病原菌のついたてで触った場所を触ってしまって感染するの。また、飛び散ったウイルスの微粒子を吸い込んで感染する可能性もあるわ。
インフルエンザを発症してから出歩く人はあまりいないでしょう。感染させてしまうのは、インフルエンザの潜伏期間や、症状が回復してすぐよ。
インフルエンザウイルスに感染してから症状が出るのはウイルスが体に入ってから2日後くらいよ。潜伏期間中も発症してから程強くはないけれど人に感染させてしまうの。
インフルエンザに罹った人が、人にうつしてしまう可能性のある排菌期間は、発症してから7日間よ。元気な人は2日~3日寝込んだら症状が回復するかもしれないわ。でも、元気になったとしても、すぐに学校や仕事に行ってはいけないわ。感染症は高齢者や呼吸器の病気の人など抵抗力の弱い人にとっては命取りになる可能性があるの。自分がかかったインフルエンザは、自分だけで終わるように、最低でも発症してから5日間は外に出歩かないようにしてね。
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