こんにちは、Dr.komakoです。
インフルエンザを予防するには手洗いが大切だといわれているわ。確かに感染予防のために手洗いを適切なタイミングで行うことはとても大切なことよ。でも、インフルエンザに関して言えば、手洗いで予防できるという実証は今のところないの。じゃあ、手洗いはしなくていいのかというと、そうではないわ。手洗いはやっぱり大切よ。
手洗いでインフルエンザは予防できる?
手洗いでインフルエンザ予防はできない?
学校などいろいろなところで、「風邪をひかないために手を洗いましょう。」と言われ続けてきたでしょう。これはとても正しい教えで、皆さんは一生肝に銘じて手洗いをしてください。
でも、インフルエンザに関して言えば、手洗いが感染予防に効果があるという証拠はないの。
インフルエンザウイルスは、鼻の粘膜にウイルスが入り込んで感染をするの。感染経路は接触感染・飛沫感染・空気感染の3つよ。
インフルエンザの感染について詳しくは下の記事を見てね。
接触感染では、ウイルスを含んだ唾液や鼻水が粘膜に入り込んで感染するんだけど、咳やくしゃみで飛び散ったウイルスは感染力はすぐに落ちて行くの。手にウイルスが付いたとしても、ウイルスはだんだんと感染力を落としていくわ。
鼻の粘膜にウイルスを届けようと思ったら、鼻の穴にウイルスをつけなくてはいけないわ。ウイルスを鼻に届ける行為はつまり、鼻ほじりね。人前で鼻をほじるという行為は、大人はあまりしないでしょう。
唾液のかたまりが落ちているのを見ることは、子育てや介護をしていなければめったにないわ。まして、落ちている唾液を指で触ることはありえないでしょう。落ちている唾液を触ってすぐにその指で鼻をほじることは、もっともっとありえないでしょう。
ウイルスの接触感染は、このありえない状況が成立して初めて感染すると考えていいわ。
それでも手洗いをすすめる理由
インフルエンザの感染は手洗いだけで食い止めることはできないわ。でも、手洗いはノロウイルスなど、他の感染症を防ぐことができるわ。
インフルエンザの流行期間中に、一番危険な場所は内科の病院よ。インフルエンザに感染して菌をまき散らしている患者さんが待合室にあふれているわ。手洗いで感染予防をして、できるだけこの時期にインフルエンザ以外の病気で内科の病院にいくのを避けたいものだわ。
手洗いをするタイミング
手洗いで効果的に感染を予防するためには、手洗いをするタイミングがとても大切よ。
- 外出から帰った時
- トイレの後(メイク直しだけの時も!)
- 食事の前
- 調理の前
- くしゃみや咳を手で押さえた後
- ゴミ箱に触った後
最低でも、このタイミングで必ず手を洗いましょう。
ただしい手洗いの仕方
手を洗うといっても、手をさっと濡らしただけでは効果はないわ。細菌は、手のしわや爪の間にも入り込んでいるの。手洗いは30秒かけて爪の1本ずつ、指の股、手首までしっかりと洗いましょう。♪ハッピーバースデーの歌を2回歌うくらいの時間をかけるといいわよ。
上の画像を参考に、しっかり手洗いの習慣をつけてね。よく洗い残してしまうのは、爪の間、爪のくぼみ、指の股、親指の付け根、手の甲よ。
手を洗うと手が荒れるから嫌だという人も多いわ。手が荒れると、そこに病原菌が繁殖してしまうし、洗いのこしも多くなるわ。手洗いと同時に、ハンドケアもとても大切よ。手洗いの後はハンドクリームを塗る習慣をつけましょう。香りのいいハンドクリームを使うと、気分が上がって免疫力もアップするかも?
スポンサードリンク
お勧めの記事
インフルエンザと肺炎|インフルエンザの肺炎には3つの種類があります
インフルエンザはマスクで予防できる?マスクの予防効果と付け方、選び方
インフルエンザと闘う食事|インフルエンザ治療中は何を食べたらいいの?