Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

ストレスがたまると肩がこる?ストレスと肩こりの関係

こんにちは、Dr.komakoです。

頑張っている女性ほど、ストレスを抱えてしまいがちよね。

ストレスを抱えている女性の肩は、がちがちに固くなっていることが多いわ。

疲れたこころと似ているわね・・・。

 

ストレスと肩こりって、実は深い関係があるの。

ストレスを軽くしたら、肩も軽くなるわよ。

 

ストレスと肩こりの関係

 

■ストレスが肩こりを起こすメカニズム

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 ストレスは自律神経の働きを乱すのよ。

 自律神経には活動的な状態の時に働く交感神経と、ゆったりした状態の時に働く副交感神経があるわ。交感神経と副交感神経の働きは、お互いにバランスを取りながら内臓や血管の動きを制御しているの。

 日中は交感神経が優位に動き、血圧や脈拍が活発に動くわ。

 逆に夜になると副交感神経の働きが強くなるのよ。副交感神経は眠りを促し、血圧や心拍数を下げ、身体を休息の状態に導いていくの。

 交感神経と副交感神経は互いに交互に働いていて、どちらかが強く働いているときはどちらかの働きが弱くなるようにできているの。

 交感神経はストレスによって強く働くようになるわ。過剰なストレスによって交感神経が興奮を続けると、夜間になっても副交感神経が働き出すことができなくなって、睡眠の状態が悪くなって、疲れがたまってしまうの。

 交感神経は筋肉の緊張を高くするわ。交感神経の働きで緊張を続けた筋肉が夜の間に十分にゆるむことができないと、筋肉に疲労物質がたまりやすくなるわ。

 それに加えて、ストレスは血液をドロドロの状態にするの。ストレスがたまると血行が悪くなって、筋肉内の血液循環にも悪い影響を与えるから、筋肉の中に疲労物質がたまりやすくなるわ。

 筋肉に溜まった疲労物質は、コリや痛みを引き起こすの。

 これがストレスが肩こりを起こすメカニズムよ。

 

うつ病の症状としての肩こり

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 肩こりという症状に、うつ病が隠れていることがあるから気を付けて。

 うつ病の原因にはストレスが大きく関係しているし、うつ病でも自律神経の乱れによる不調が現れるの。

 うつ病の初期症状では、気分の落ち込みや興味関心が湧かない、集中力や思考力の低下、不眠といった精神的な症状よりも、めまい、肩こり、頭痛、倦怠感といった体の症状が前面に出てくるわ。

 うつ病は早期発見、早期治療が大切な病気なの。肩こりという症状にうつ病が隠れていないか注意してね。

 うつ病では、発症の初期から強い不安感を感じることが多いわ。肩こりの他にそういった不安感や、倦怠感や不眠、気分の浮き沈みなどの症状がある場合は、心療内科を受診してみてね。

 

■ストレスからくる肩こりの予防法

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 現代の社会ではストレスを回避して生活するなんて、なかなか難しいものね。

 そえれに、ストレスは達成感や充実感につながることもあるわよね。適度なストレスのない生活は平板で味気のないものなのかもしれないわ。

 ストレスを完全な悪者と思わないで、生活のスパイスだと思って、上手に付き合っていけたらいいわよね。

 ストレスが肩こりなど不快な症状となって現れるのは、ストレスと上手に付き合えていない証拠なのかもしれないわ。

 運動や趣味など、自分の好きなことをしてストレスの原因となることを忘れる時間を少しでも作ると、ストレスに対する心身の負担が軽くなるわ。

 完璧主義やネガティブな思考になりやすい人は、自分の思考パターンを少しだけ楽な方向へ転換するようにできたらいいわね。

 

   

 

辛いうつ病の3つの原因と、うつ病を引き起こすメカニズム - Dr.komakoのおんなのよろず診療所