こんにちは、Dr.komakoです。
バセドウ病の治療には、3つの種類があって、それぞれどれも効果があるわ。メリットとデメリットを知っておくと、治療を選択するうえでとても助かるわよ。
バセドウ病の治療 3つの治療法とそのメリット・デメリット
バセドウ病の治療の治療効果について
バセドウ病は、甲状腺を刺激する自己抗体ができてしまって、甲状腺ホルモンが過剰に出てしまう病気なの。
病気が起こるメカニズムについては、こちらの記事を参考にしてね。
狂ってしまった免疫機能を改善する治療方法は、現在のところ、残念ながら開発されていないわ。バセドウ病の治療は、甲状腺ホルモンの量をコントロールする方法しかないの。
でも、甲状腺の治療は、効果がはっきりと表れてくれるものばかりだから安心してね。症状が治まって、普段通りの生活を送ることができるようになるわ。
バセドウ病の治療の種類
薬による治療
甲状腺の治療で、最も多く選択される治療方法よ。
甲状腺ホルモンがつくられるのを、抑える働きがあるの。甲状腺の薬は、容量をきちんと守っていれば、効かないということはめったにないわ。
- 薬による治療のメリット:治療が簡単で、近くの病院でも治療することができる
- 薬による治療のデメリット:副作用が現れる可能性がある・治療期間が長い・再発する可能性がある
アイソトープによる治療
ヨードは甲状腺に集まる性質があって、アイソトープによる治療は、この性質を利用したものなの。
微量は放射線を放つアイソトープ(放射線ヨード)が入ったカプセルを飲んで、甲状腺お細胞の一部を破壊するの。異常に更進した甲状腺の細胞を減らすことによって甲状腺の機能を正常に戻すのよ。
- アイソトープによる治療のメリット:簡単に治療ができる・治療期間が短い・治療費が安い・苦痛が少ない
- アイソトープによる治療のデメリット:甲状腺の機能が低下する可能性がある・眼球突出が悪化する可能性がある・治療を受けられる病院が限られている・妊婦や授乳婦は行えない
手術による治療
甲状腺自体を切り取って小さくすることによって、甲状腺ホルモンが作られる量を減らす治療法よ。
とても確実な治療方法で、古くからおこなわれていたわ。
でも最近は、薬の開発が進んで、薬による治療成績がよくなってきたから、それに伴って手術を行うことが少なくなってきているわ。
- 手術による治療のメリット:確実に良くなる・治療が早い・再発が少ない
- 手術による治療のデメリット:入院が必要・傷跡が残る・手術を行う医師の技量に差がある
バセドウ病の治療の選択の仕方
バセドウ病の治療の選択は、お医者さんと患者さんが話し合って決めるの。
でも、基本的に治療を選択する基準があるわ。知っておくと、参考になると思うの。
- 薬の治療効果があった→薬の治療を継続→徐々に減薬→治療終了
- 薬の治療効果があったけれど再び甲状腺が腫れてきた→アイソトープ治療又は手術による治療の選択
- 薬の治療効果があったけれど、治療をやめたら再発する→アイソトープ治療又は手術による治療の選択
- 薬の治療効果が少ない→アイソトープによる治療又は手術により治療