Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

バセドウ病の症状は?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

バセドウ病は甲状腺の機能が亢進して、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることによっておこる病気よ。

症状はとても多彩なの。でも、他の病気に間違えられることもあるわ。

 

バセドウ病の症状は?

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首の腫れ

バセドウ病は、自己免疫機能が働いて、甲状腺が無理やり働かされている状態が続くの。甲状腺は無理やり働かされているうちに、腫れてきてしまうのよ。

甲状腺は、小さくて薄っぺらいから、普段は外側から触ってもよく分からないわ。甲状腺は、喉仏の下あたりにあって、蝶々が羽を広げたような形をしているわ。鏡を見て、喉仏の下、鎖骨の上あたりが腫れていたら、甲状腺の病気を疑った方がいいわ。

眼球突出

バセドウ病にかかると、目が前に飛び出たようになることがあるの。これは、甲状腺ホルモンの働きとは、直接関係が無くて、バセドウ病にかかっても目に得異常が起こらない人もいるわ。

 

バセドウ病は、自己免疫の病気なの。眼球の後ろの筋肉や脂肪組織に、甲状腺を刺激しているのと同じような自己抗体というものができて、炎症が起こることによって眼球突出のような状態が起こるのではないかと言われているわ。

頻脈・動悸・高血圧

バセドウ病の典型的な症状に、動悸や頻脈が挙げられるわ。

甲状腺ホルモンが、心臓の筋肉を過剰に刺激して起こるの。今まで1分間に70~80くらいだった脈拍が、一気に100くらいになると、動悸や息切れが起こって、普段昇れている階段を昇れなくなるようなことが起こるわ。

 

バセドウ病では、心臓の中に異常な電気回路ができて空回りして起こる心房細動がよくおこるの。そうすると、心臓の動きが早くなったり、ゆっくりになったりと、不整脈の状態になるわ。

 

バセドウ病になると、心臓から出る血液の量が増えて、高血圧になるの。とくに、最高血圧が高いのに、最低血圧は90以下の事が多くて、最高血圧と最低血圧の幅が広くなるわ。

体重減少

甲状腺ホルモンが増えると、基礎代謝が活発になって、カロリー消費量が多くなるの。その為に、食べても食べても痩せてしまうということが起こるわ。基礎代謝が活発になって、エネルギー消費が追い付かなくなると、筋肉が弱くなってしまうの。

下痢

甲状腺ホルモンの働きは、腸の動きを活発にするの。過剰に腸が働くと、下痢を起こしやすくなるわ。

疲労

バセドウ病になると、常にスポーツをしているような状態になるの。そのうえ、筋肉の量が減ってしまうから、体力の消耗が激しくなるわ。

手の震え

バセドウ病では、70~80%に手の震えが現れるの。指先が、がたがたと小さく震えるのが特徴的よ。

周期性四肢麻痺

手足が動かなくなって、金縛りになったような状態になる、周期性四肢麻痺という病気があるの。激しいスポーツの後、炭水化物や糖類を補給してから、一目無理した後におこりやすいわ。ただ、静かに休んでいると、いつの間にか治ってしまうの。

その為に、バセドウ病だと気付かれずに放置されてしまうことがある症状よ。

体温の上昇

甲状腺ホルモンは、体温を一定に保つように働くの。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、体温が高くなって、汗をかきやすくなるわ。

精神症状

甲状腺ホルモンは、交感神経を活発にさせるの。その為に、神経が高ぶってしまって、イライラしたり、攻撃的になったりするわ。甲状腺の機能がよく分かっていない時代は、バセドウ病は精神病だと思われていたくらいなの。

脱毛・肌やつめの症状

理由はよく分かっていないけれ素、バセドウ病になると、毛が細くなって、抜けてしまうことがあるの。

皮膚のかゆみや、日焼けしたように肌が黒くなる色素沈着、皮膚に白い斑点ができる白斑、爪がそってしまったり、ふちがギザギザになってしまう爪の形状の異常が起こることがあるわ。

月経の異常

甲状腺ホルモンは、卵巣の働きに影響を与えているの。だから、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、過少月経や無月経、月経の周期が長くなるといったことが起こるわ。

月経がなくなっても、排卵がなくなることは無いから、妊娠や出産は可能よ。

 

他の病気に間違えられやすい症状

  • イライラや興奮:精神病
  • 動悸、頻脈:心臓病
  • 尿糖・体重減少:糖尿病
  • 最高血圧の上昇:高血圧
  • 下痢・微熱:過敏性大腸炎、急性腸炎
  • 月経不順:不妊症、卵巣異能不全
  • 筋力低下、筋委縮:神経筋疾患
  • 指先の震え:神経疾患
  • 皮膚が黒くなる:アジソン病
  • 爪の変形:貧血