Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

便秘で行う検査と診断

こんにちは、Dr.komakoです。

 

便秘外来ではいろいろな検査を行って、便秘の陰に怖い病気が隠れていないかどうか調べて的確な診断を下してくれるわ。

 

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 便秘で行う検査と診断

便秘の診断の進め方

便秘外来に言ったら、次のような順番で診察を進めて行くの。便秘専門医なら、問診の時点でその便秘がどんな原因で起こっているのかおおよその見当がつくの。その上で検査をしていって診断を進めて行くのよ。

 

  1. 問診
  2. 診察
  3. 検査
  4. 鑑別診断

問診

病院に行くと、まず問診用紙に詳しい経緯を書き込んでいくわ。問診は、問診用紙をもとにお医者さんが詳しい内容を質問していくの。患者さんは、お医者さんに聞かれたことに正直に答えてね。

 

問診で聞かれることは大体次のような内容よ。あらかじめメモしていったら問診用紙もスムーズにかけるわ。

  • 年齢
  • 性別
  • 病歴
  • 今飲んでいる薬
  • 便秘の経過・程度
  • 便の状態
  • 便秘に伴う不快症状
  • 食生活
  • 生活習慣

診察

問診の後、お医者さんは診察を行うわ。診察には次のような種類があるの。

 

腹部の聴診

お腹に聴診器を当てて、腸が動くときに出る音を聞くの。音を聞いただけで、腸管の癒着や狭窄を発見できるの。異常な音が聞こえたら、大腸がんの可能性も考えられるわ。

 

腹部の触診

お腹を直接触って、しこりや痛みがないかを調べるの。「押したら痛い」というときは、けいれん性の便秘の可能性が高いのよ。

 

直腸視診

これはちょっとびっくりするかもしれないけど、欠かせない診察よ。お医者さんが肛門から指を入れて、直腸の壁を触って異常がないかどうか調べるの。直腸のポリープやがんを見つけることができるわ。

 

患者さんはできるだけリラックスしてね。リラックスしたほうが楽に診察を受けることができるわよ。

 

検査

便秘が何らかの病気で起こっているのかどうかを検査していくの。検査には便潜血反応検査、エックス線検査、内視鏡検査があるわ。

 

便潜血反応検査

便を採取して、便の中に血液が混じっていないかどうかを調べるの。腸管の炎症やポリープ、がんがあると便に血が混じるのよ。

 

エックス線検査

まず、腹部単純エックス線検査で腸内に便やガスが以上に溜まっていないかを調べるの。単純腹部エックス線検査は、いわゆるレントゲンの事よ。痛くもないし、短時間で終わるわ。

 

腹部単純エックス線検査で腸の狭窄や閉塞が見つかったら、注腸造影検査を行うの。肛門からバリウムと空気を入れて、様々な角度から腸のX線写真を撮るの。

 

注腸造影検査で大腸がんやポリープ、大腸憩室を見つけることができるわ。

 

注腸造影検査は腸の中を空っぽにしておく必要があるから、前日から食事制限をかけられるの。お医者さんの言う事を聞いて、食事や飲み物を我慢してね。

 

検査の前夜と検査後はバリウムを早く外に出すために下剤を飲むのよ。

 

大腸内視鏡検査

注腸造影検査で異常が見つかったら、大腸内視鏡検査を行うの。

 

肛門から細い管状のファイバースコープを入れて大腸の中を直接目で見て行くの。腸の中の炎症や潰瘍や腫瘍などの異常を間違いなく見つけることができるわ。

 

腫瘍などの異常が見つかったら、その場で細胞をとることができるし、ポリープだったら切除して治してしまうこともできるわ。

 

大腸内視鏡検査は楽な検査ではないけど、腸の異常を調べるためにはとても大切な検査なの。

 

大腸内視鏡検査をするときは、腸の中を空っぽにする必要があるの。食事制限があるし、検査当日は2リットルの下剤を飲むことになるわ。

 

鑑別診断

その外の検査として、器質性の便秘と鑑別する為に超音波エコーやCT検査、MRI検査を受けることがあるわ。

 

便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群が疑われるときは、自律神経機能検査や心理・性格テストを行うの。

 

 

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