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Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

卵巣がんのステージと治療方法

卵巣がん

こんにちは、Dr.komakoです。

卵巣がんと診断されても、どれくらい進行しているかは、検査の段階では分からないの。
開腹手術をして、目に見える腫瘍の状態や転移の有無と、取り除いた腫瘍の検査をして、進行度を判断するわ。
卵巣がんの進行度は、ステージで表すのよ。

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卵巣がんのステージと治療方法

 

■卵巣がんのステージ

卵巣がんは、進行や転移の有無によって、Ⅰ期からⅣ期のステージに分類されているの。

このステージを図で表すと、こんな感じよ。

Ⅰ期とⅡ期は手術で腫瘍を完全に取り除くことができるわ。
でも、Ⅲ期のように腹膜に腫瘍が広がってしまったり、お腹の外の臓器に転移が見つかると、進行がんと呼ばれる状態になって、治療がとても難しくなるわ。

 

■卵巣がんの手術の種類

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卵巣がんの手術の方法には、いろいろな種類があるの。
がんの状態や進行度によって、手術の方法を選ぶのよ。
切除手術だけではなくて、リンパ節などを切除する手術も同時に行われることが多いわ。

  • 片側付属器切除術:片方の卵巣と卵管を取り除く手術よ。
  • 両側付属器切除術:両方の卵巣と卵管を取り除く手術よ。
  • 子宮全摘出術:子宮と、子宮頚部を摘出する手術よ。膣から子宮を取り除く膣式子宮全摘出術、回復して子宮を摘出する腹式子宮全摘出術、腹腔鏡を使う腹腔鏡子宮全摘出術があるわ。
  • 大網切除術:大網っていうのは、胃から垂れ下がって小腸や大腸を覆っている脂肪でできた網のようなものなの。卵巣がんの転移が起こりやすいところなんだけど、切り取っても特に大きな害はないところなの。目に見える転移が無くても、検査のために切り取る手術を行うことが多いわ。
  • 後腹膜リンパ節郭清(かくせい)術:後腹膜リンパ節は、卵巣がんの転移が起こりやすいところなの。リンパ節やリンパ管を検査のために取り除く手術を郭清(かくせい)というのよ。
  • 腸管などの合併切除:お腹の中の転移した腫瘍をできるだけ取り除くために小腸や大腸、脾臓などを切除することがあるの。

 

■卵巣がんの手術の選択


●Ⅰ期

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手術の段階では、Ⅰ期であるという診断はつけることができないの。
手術は、腫瘍のある部分にあわせて、片側か両側の卵巣切除術もしくは子宮全摘出術がおこなわれるわ。
同時に、大網切除術と後腹膜リンパ節郭清(かくせい)術も行うわ。
リンパ節は手術の間に病理検査を行うの。がんが転移していることが確認されたら、骨盤リンパ節と傍大動脈リンパ節を切り取る手術をして、転移していないかどうかを調べるの。
大網は、手術後に病理検査をして、がんの転移があるのかどうかを調べるわ。
大網やリンパ節に転移が見つかったら、病気はⅠ期ではなく、Ⅲ期だという診断になるわ。
大網やリンパ節に転移がないということを確認して初めて、卵巣がんのⅠ期であるということが分かるのよ。


●Ⅱ期

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両側付属器切除術や、子宮全摘出術をがんの状態によって行うの。
Ⅰ期と同様に、大網切除術と後腹膜リンパ節郭清も同時に行うわ。
リンパ節の病理検査を手術中に行って、がんが転移していることが分かったら、骨盤と傍大動脈の郭清リンパ節を切り取る手術を行うの。
大網は、手術後に病理検査を行うわ。
病理検査で大網とリンパ節への転移が見つかったら、病期はⅢ期と診断されるし、転移が無ければⅡ期と診断されるわ。


●Ⅲ期・Ⅳ期

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卵巣がんは、転移したがんをしっかり取り除けた方が生存率が高くなるの。
だから、Ⅲ期、Ⅳ期の手術は、広範囲の臓器を切除することが考えられるわ。
ただ、がんの状態によっては、きれいに取り除けることもあれば、ほとんどがんを取り除くことができないこともあるの。
手術前に、がんの転移が広範囲であることが分かっていたら、先に化学療法を行ってがんを小さくしてから手術することもあるわ。

 

■化学療法

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卵巣がんでは、手術の後に抗がん剤での化学療法を行うわ。


●Ⅰ期・Ⅱ期


Ⅰ期とⅡ期での化学療法の目的は、再発の予防よ。
卵巣がんは、再発しやすいがんなの。でも、化学療法の効果が出やすいのよ。
定期的に化学療法でフォローアップを行うことによって、がんの再発を防ぐことができるわ。

 

●Ⅲ期・Ⅳ期


手術後に、取り除くことができなかったがんに対して化学療法がおこなわれるわ。
腫瘍の種類によっては、抗がん剤が効きにくいものがあるの。
認可されている抗がん剤での化学療法で治療が難しい時は、新しい治療法の臨床試験を選ぶこともできるわ。
化学療法の効果が表れて、がんが小さくなったら、もう一度手術を行って腫瘍を取り除くこともできるわ。

 

■がんのステージと生存率

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卵巣がんの5年生存率は、Ⅰ期では約90%、Ⅱ期では約70%と高いのだけど、Ⅲ期では約40%、Ⅳ期では約25%と、進行するにしたがって厳しい数字になってくるの。
卵巣がんは症状が現れず、進行した状態で発見されやすいのに70人に一人という高い確率でかかるがんよ。
婦人科検診では、卵巣がんの検査を行わないこともあるけれど、できるだけ自ら卵巣がんの検査も受けるようにしてね。

 

   

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