こんにちは、Dr.komakoです。
不妊治療を行う前の検査で、卵巣の検査はとても大切な項目なの。卵胞が育っているのか、排卵ができているのか、卵子をキャッチできる状態なのかを調べるのよ。検査結果によって、治療方針が決まってくるわ。
卵巣の働きと卵巣検査の種類
卵巣の働き
卵胞は、卵巣の中で3か月かけて成長していくの。いくつかの卵胞が同時に成長をはじめて、月経周期10日頃にはその中で最も大きな卵胞が主席卵胞として選ばれ、成長を続け、選ばれなかった卵胞は小さくなって行くの。
月経周期14日頃になったら大きく育った主席卵胞は外に飛び出すの。この時に、卵管采が卵巣を覆って卵胞をキャッチするのよ。
- 卵胞が老化している
- 卵胞が育たない
- 卵管采が卵胞をキャッチできない
- 卵管が詰まっている
卵巣にこのような問題が起こっていたら、妊娠することが難しくなるの。
卵管検査
卵管検査では、卵管に次のような障害が起こっていないかを調べるのよ。
卵管閉塞
クラミジア感染症などによって炎症を起こしていたり、手術で癒着が起こって卵管が閉塞してしまっている状態よ。卵巣は2つあって、片方の卵管だけが詰まっているのであれば、妊娠できる可能性はあるけれど、両方の卵管が詰まっていたら体外受精を行うことになるわ。
卵管狭窄
卵管閉塞と同じで、クラミジア感染症や手術の癒着によって卵管が狭くなってしまっている状態なの。子宮卵管造影検査を行うときに、卵管を広げることができると、妊娠できる可能性が高くなるわ。
卵管水腫
卵管閉塞の一種なんだけど、卵管の先端で、卵子をキャッチする卵管采というところに膿がたまっている状態なの。卵子をキャッチすることができなくなるし、子宮に着床しようとする胚を押し流してしまうの。
卵管検査には、レントゲン撮影を行う方法と超音波で確認する方法の二通りがあるの。
- レントゲン撮影:造影剤を注入後にレントゲン撮影と行う。2日にかけて撮影を行い、子宮の形、卵管の通過性、造影剤が腹腔内に拡散するかどうかを検査する。
- 超音波検査:レボビストという造影剤を注入しながら卵管の走行や腹腔内への造影剤の流出を確認する。子宮の形が分からないが、痛みが無く、医師と本人が確認しながら検査を勧められる。
超音波検査
超音波検査は、血液検査と同様に月経周期によって検査の内容が変わるの。
卵胞期
卵胞の大きさを測り、排卵や採卵のタイミングを見極めるの。特に月経1~3日目には、卵状卵胞数を調べて卵巣年齢を予測するのよ。
排卵期
卵胞の計測と子宮内膜の厚さを計測するの。
黄体期
排卵が起こったか、子宮内膜が厚くなっているのかを調べるの。
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