こんにちは、Dr.komakoです。
卵巣がんは、乳がんに次いで、2番目にかかる確率の高いがんなの。
それなのに、症状は現れにくくて、気が付いたときにはかなり病気が進んでしまっている、といったことが起こりやすい病気よ。
卵巣がんがどんな病気なのか知っておくことは、自分や自分の大切な人の命を守ることにつながるわ。
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卵巣腫瘍の4つの種類
卵巣は、腫瘍ができやすい場所なの。
腫瘍ができたからと言って、全てが悪性のがんだとは限らないわ。
卵巣にできる腫瘍の85%が良性の腫瘍なの。
■表層上皮性・間質性腫瘍
卵巣の表面を覆う上皮にできるがんを表層上皮性腫瘍、卵巣皮質と卵胞の間にある結合組織(卵巣間質)にできる腫瘍を、間質性腫瘍というの。
この二つの腫瘍は、卵巣にできる腫瘍の60~70%を占めているの。
40代から60代にかけて発症する確率が高くなるわ。
■性索間質性腫瘍
卵胞内の顆粒膜や黄体から発生する腫瘍のことよ。
この腫瘍は、ホルモンを作り出す腫瘍なの。月経異常や、排卵障害の原因になることがあるわ。
性索間質性腫瘍は、卵巣の腫瘍の5~10%と、あまり多い頻度ではないわ。
胚細胞は、卵子を作り出す生殖細胞の事よ。
この場所にできる腫瘍が胚細胞腫で、卵巣の腫瘍の15~20%の確率で現れるの。
10代や20代で発症することが多いの。悪性の場合もあるけれど、とても化学治療の効果が表れやすくて、完治して妊娠・出産した例もたくさんあるわ。
■その他の腫瘍
どこから発生したのかよく分からない腫瘍や、他の場所から遠隔転移してきたがんの事よ。