喫煙者は水虫になりやすい！？喫煙者の足のかゆみは白癬菌のせいかも！？
こんにちは、Dr.komakoです。
喫煙の害で意外と知られていないのが、「水虫」なの。タバコを吸うことによって、手足が水虫の原因菌「白癬菌」が住み着きやすい環境になってしまうのよ。
水虫の症状は？
水虫っておじさんがかかる病気だと思っていない？
実は水虫ってすごくありふれた皮膚病で、10人に1人は水虫にかかっているの。水虫は「白癬菌」というカビの一種である真菌が皮膚の角質層に住み着くことによって発症するの。
水虫の症状は次の通りよ。
- 趾間型：足の指の間の皮膚がジュクジュクし、皮が剥ける。乾燥し、ひび割れる。
- 小水疱型：土踏まずや足の側面にかゆみを伴う小さな水疱や膿疱ができる。
- 角質増殖型：足の裏や踵の皮が厚くなる。
- 爪白癬：爪が変色・変形する。
ただ、水虫の初期は「ちょっと足がかゆいかな。」と感じるくらいで症状がほとんど出ないの。
それに、白癬菌はカビの一種だから活動しやすい環境があるの。気温が温かく、湿度が高い梅雨時期から夏にかけて水虫がひどくなるけど、秋や冬は活動を休止して皮膚症状が落ち着くことも多いわ。
でも、症状があらわれないからと言って「治った」わけではないの。
白癬菌は角質層の中でじっと身を潜めているだけなの。夏になると、また活動を始めるわ。そして、症状がぶり返すたびに慢性化していき治りにくくなって行くの。
喫煙と水虫の関係
水虫の原因菌、白癬菌には、活動しやすい温度があるの。24℃～26℃が最も繁殖しやすい温度なのよ。
ところで、あなたの体温は何度？
私は平熱が36℃前半よ。これくらいの体温の人が一番多いわね。
体温はどこで計る？わきの下で計る人がほとんどよね？
人間の身体って、場所によって温度が違うの。わきの下で計った温度と手や足の温度は全く違うの。
身体の末端に行くにしたがって、体温は下がって行くわ。足の先の体温はわきの下よりも7℃～8℃低いの。
この体温の差は、血流が影響しているの。血流がいい人は、体温が高いし手足もポカポカしているわ。でも、冷え性の人の手足はとても冷たいでしょう？冷え性の人は、体温と手足の温度差がさらに開いてしまうのよ。
ニコチンは、血管を収縮させてしまうということを知っている？ニコチンによって血管が収縮すると、血流が悪くなって、手足の血液循環が悪くなるの。喫煙者の手足は、タバコを吸わない人よりも冷えているのよ。
36℃の体温の人の手足の温度は、28℃～29℃よ。でも、喫煙で血流が悪くなると、さらに温度が低くなるの。25℃前後まで下がってしまうわ。
こ25℃前後という温度は、白癬菌が最も活発に動いて繁殖していく温度と全く同じなのよ。
それに、血流が悪くなると免疫力も低下するわ。白癬菌を抑え込むための免疫力も低下していて、白癬菌の増殖を抑えつけることができなくなってしまうのよ。
禁煙すると水虫が治る？
禁煙すると、最初に回復するのが血液循環なの。血液循環が改善すれば、手足の温度が高くなって白癬菌が住みにくい環境になるわ。免疫機能も改善して、弱った白癬菌を排除することができるかもしれないわね。
ごく初期の水虫なら、禁煙しただけで改善することもあり得るわね。
ただ、白癬菌は一度感染すると全く0にするのは難しいの。完治させるためには、喫煙+治療が必要になってくるわね。でも、禁煙すると煙草を吸っている状態よりも治療効果は格段に出やすいわ。
長年水虫に悩んでいる喫煙者さん、本気で水虫を治したいのなら、禁煙と治療をセットでトライすることをおすすめするわよ。
水虫の治療について詳しくはこちらのブログをご覧ください。
tumemizumusinaosou.hatenablog.com
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