こんにちは、Dr.komakoです。
ドラえもんの声で知られている大山のぶ代さんが認知症を患っていると、旦那様の砂川啓介さんがラジオで告白したそうよ。
ドラえもんは、子供のころからずっと見ていたアニメよ。
はじめて映画を見に行ったのも、ドラえもんの映画だったわ。
今の水田わさびさんのドラえもんは元気はつらつでかわいいけど、大山のぶ代さんのドラえもんは、包容力があって素敵だわ。
ところで、大山のぶ代さんが闘っている認知症には、いくつかの種類があるわ。
大山のぶ代さんの戦っている認知症は、どんなびょうきなのかしら?
大山のぶ代さんが闘う認知症の種類と症状は?
認知症は、
の4つの種類の認知症が大多数を占めるわ。
大山のぶ代さんは
- 8年前に脳こうそくを起こしている
- 症状がよい時と悪い時があり、まばらである
っていうことから、脳血管性認知症だと考えられるわ。
ただ、
- 直前のことが思い出せない
っていうのは脳の記憶を司る「海馬」という部分が障害されていることが考えられるわ。
- お風呂に入れない
っていうのは、「失行」といって、お風呂に入っても頭や身体の洗い方が分からないといった行動を頭で組み立てることができないという症状があらわれているためだと思うわ。脳の頭頂葉や前頭葉の障害で起こるわ。
この2つの症状が、脳血管性認知症によるものなのかどうかは、海馬や頭頂葉、前頭葉に脳こうそくの跡があれば、脳血管性認知症による症状だし、脳こうそくの跡が無くで、小さくなっているだけなら、アルツハイマー型の認知症を合併していると考えられるわ。
脳血管性認知症とは
脳こうそく、脳出血、くも膜下出血といった、脳の血管の病気で、脳細胞がダメージを受けたことによっておこる認知症の事よ。
特徴は以下の通りよ。
- 症状の現れ方がまだらで、いい時と悪い時がある
- 階段状に悪化していく
- 麻痺や運動の障害を合併することがある
- 糖尿病や高血圧、高脂血症など、血管の病気のリスクが高い生活習慣病にかかっている
- 感情障害が起こることがある
- 小刻み歩行などをおこす、脳血管性パーキンソニズム症状が起こることがある
- 抑うつ状態をおこすことがある
アルツハイマー型認知症とは?
アルツハイマー型認知症は、原因はまだ解明されていないけれど、認知症の中では最も多い認知症よ。
- 症状が徐々に進行する
- 記憶障害が起こる
- 今自分がいるところが分からないといった見当識障害が起こる
- 動作の方法が分からない失行が起こる
- 感情が過敏になったり、興奮しやすくなったり、鈍くなったりする
- 物とられ妄想など妄想が起こる
- 認知症周辺症状が起こる
症状が進んで重度になると、自分から何かをしようとしなくなって、動かなくなり、寝たきりになることがあるわ。
認知症に効果的なリハビリテーション
認知症は、いったんかかるとなおることは無いわ。
でも、進行を遅らせることができるわ。
何よりも大切なことは、生活の中で役割を持つことよ。
現役時代につちかった経験を活かせるようなことがいいわ。
難しいことじゃなくていいの。小さな「できた。」「役に立った。」という経験を積み重ねることが大切よ。
大山のぶ代さんは、声のお仕事を続けたいという気持ちを持っているわ。
どんどん、チャレンジしていって、いつまでも元気な声を届けてほしいわね。