こんにちは、Dr.komakoです。
女性の健康と美容は、女性ホルモンがカギを握っているの。
女性ホルモンは2つの種類があって、お互いに絶妙なバランスを取りながら働いているわ。
女性ホルモンの働きやサイクルには、美容と健康の秘訣がたっぷり詰まっているのよ。
女性ホルモンの働きと美容と健康
女性ホルモンとは
ホルモンと効いて、焼き肉を思い出す人もいるかもしれないわね。ホルモンは、腸や内臓の事だと思っている人も中にはいるかもしれないわ。
ミノとかシマチョウとかいう焼き肉のホルモンと、医学用語のホルモンは、全くの別物だということを覚えておいてね。
医学用語のホルモンは、ギリシャ語で「刺激するもの」「目覚めさせるもの」という意味があるの。
ホルモンは身体の中に100以上の種類があって、内分泌腺というところで作られているわ。内分泌腺には
- 甲状腺
- 副甲状腺
- 脳下垂体
- 松果体
- 副腎
- すい臓
- 卵巣
- 精巣
などがあるの。
各内分泌腺で作られたホルモンは、血液に交じって身体の各器官に運ばれていって、刺激して目覚めさせ、健康を維持するための働きをさせるのよ。
女性ホルモンは、女性らしい身体を作って、生殖のための健康を維持するために働いているの。
- 生理周期のコントロール
- 生殖器の発育
- 女性らしい身体を作る
- 気持ちを安定させる
- 女性としての美しさを作る
- 女性らしい心をつくる
女性ホルモンは、髪や肌をきれいにしたり、穏やかできめ細やかな心遣いといった女性らしい心をつくるのにも役立っているのよ。
女性ホルモンが作られる場所
女性ホルモンが作られている場所は卵巣よ。
でも、卵巣がやみくもに女性ホルモンを作り出しているわけではないわ。女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部というところにある下垂体という部分なの。
視床下部は、卵巣からのフィードバックを読み取って、下垂体に命令を下すの。命令を受けた下垂体は、性腺刺激ホルモンというホルモンを分泌して卵巣に女性ホルモンをつくるように命令するの。
女性ホルモンを分泌したら、卵巣は視床下部に「女性ホルモンを造りましたよ!」とフィードバックを送るの。それを受け取った視床下部がまた、下垂体に「ホルモンの量を控えて!」と命令を送るわ。そしたら、下垂体は性腺刺激ホルモンの分泌を控えるの。すると、卵巣も女性ホルモンの分泌を控えるわ。
女性ホルモンの種類と特徴
女性ホルモンには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンという2つのホルモンあるの。それぞれ、違う働きをしているのよ。
卵胞ホルモン
女性らしさを作るホルモンよ。思春期の頃から、分泌が盛んになって行くの。卵胞ホルモンには、次のような働きがあるわ。
- 肌の潤いを保つ
- 血管を強くする
- 骨を強くする
- 髪を艶やかにする
- 物忘れを予防する
- 善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす
- 代謝を促す
- 肥満を予防する
- 気持ちを明るくする
黄体ホルモン
主に妊娠に関わるホルモンよ。黄体ホルモンには、次のような働きをするの。
- 子宮内膜や子宮筋の調節
- 乳腺の発育
- 血糖値を正常に保つ
- 体内の水分量を整える
- 利尿作用
- 食欲を増進させる
- 眠くなる
- イライラや憂うつなど、精神不安定
生理前に乳房が張ったり、精神的に不安定になるのは、黄体ホルモンのせいなのね。
女性ホルモンのサイクル
二つの女性ホルモンは、月経周期に合わせて一つのサイクルを造っているの。ホルモンの分泌量に合わせて、このサイクルを4つに分けることができるわ。
ナーバス期
生理中の時期を女性ホルモンサイクルの1週目と考えているの。
- ホルモンの分泌:黄体ホルモンも卵胞ホルモンも分泌が少ない時期。月経2日目からは卵胞ホルモンの分泌が増える。
- 身体の状態:月経つが起こりやすく、抵抗力も衰えがち。冷えや疲れが起こりやすい。
- 心の状態:落ち込みがちでやる気も出ない。においに敏感になる。
ノリノリ期
月経の終了時期から排卵の時期で、女性ホルモンのサイクル2週目よ。
- ホルモンの分泌:卵胞ホルモンの分泌量が増える。
- 身体の状態:好調で、代謝がよく、ダイエットの効果が出やすい。
- 心の状態:明るく前向きで活動的になる。性欲も高くなる。
下り坂期
女性ホルモンのサイクル3週目よ。
- ホルモンの分泌:黄体ホルモンの分泌が増える。
- 身体の状態:便秘がちでむくみやすい。
- 心の状態:明るくなったり暗くなったりと不安定になりがち。
メチャクチャ期
女性ホルモンサイクルの4週目は、生理前の時期ね。
- ホルモンの分泌:卵胞ホルモンも黄体ホルモンも分泌は少なくなるが、黄体ホルモンの影響が強くなる。
- 身体の状態:肩こり・乳房の張り・むくみ・便秘が起こりやすく、太りやすい。
- 心の状態:イライラしたり、憂鬱になり、対人トラブルを起こしやすい。
まとめ
女性ホルモンは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの二つの種類があるの。2つのホルモンは、生理周期に合わせて分泌量が変化していくのよ。
女性ホルモンの分泌をコントロールしているのは、脳の視床下部。視床下部の命令を下垂体が受けて卵巣に命令を出しているのね。
二つのホルモンはそれぞれ特徴があって、体や心に強い影響を与えているの。女性ホルモンの周期に合わせてダイエットをしたり、不調が起こらないようにケアをするといいわね。イライラしがちな生理前には、精神的な負担を下げて、リラックスできるように心がけてみてね。
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