Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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子宮体がんの放射線治療と副作用

こんにちは、Dr.komakoです。

 

子宮体がんの治療は、まず手術。
手術でがんがどのくらい広がっているのかを確認してから、次の治療について決めて行くのよ。

 

子宮体がんの放射線治療と副作用

 

■子宮体がんでの放射線治療

Tutankhamunの画像 プリ画像
子宮体がんでは、まず第一に手術が行われるの。手術は、子宮を全摘出することになるわ。
手術を拒否していたり、合併症や体力の低下、広範囲にがんが広がっているなど身体的な理由で手術ができないときは、放射線治療で治療をするわ。
手術後の補助的な治療として、がんの再発を予防するためにも有効な方法よ。
抗がん剤による化学治療と一緒に行われることもあるわ。

 

■放射線治療の方法


子宮体がんの放射線治療は、体の外から放射線をあてる体外照射が中心よ。骨盤内の臓器のがんをやっつけるのが目的ね。
通常は腹側と背中側の2方向か、左右も併せて4方向から放射線を照射するわ。
がんの進展する可能性がある広範囲に照射していくのよ。

 ■放射線治療の副作用

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放射線治療の副作用は、治療直後におこるものと、半年から数年たってから現れるものがあるわ。

 

疲労感、だるさ

疲れやすい・だるい・やる気が出ないなどの症状が現れることがあります。
対策:無理をしないで休んで。疲れは、治療が終了してしばらくたつとおさまるわ。


食欲がない


食欲がなくなることがあります。腸に放射線が当たることによっておこります。がんの治療に対するストレスが関係していることもあります。
対策:放射線治療中はできれば普段以上にしっかり栄養を取ってほしいの。少しずつ食べられるときに食べて。どうしても食事がとれないときはお医者さんに相談してね。


皮膚の赤み、かゆみ


放射線で皮膚が赤くなったり、乾燥したり、かゆみや痛みを感じたりします。
対策:気になるけどこすったり、かいたりしないようにしてね。衣類は天然素材で皮膚を刺激しないものにしたほうがいいわ。温めすぎず刺激の少ない石けんで優しく洗ってね。冷たい風や直射日光はさけてね。軟膏などのお薬をつけたいと思ったら、お医者さんに相談してみてね。


吐き気


腹部への照射で胃や腸管の粘膜が荒れ、吐き気を感じることがあります。
対策:食事は無理なく食べられるものを少しずつとるようにしてね。辛い時にはお医者さんに吐き気を抑える薬を処方してもらって。


下痢


腸への照射によって腸が荒れると、下痢や軟便になることがあります。
対策:消化のよい食事とり、十分な水分をとってね。お医者さんから、下痢止めの薬を処方されることがあるわ。

 

   

 

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