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Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

子宮がんでも出産できる?子宮体がんのホルモン療法で子宮温存した時の効果とリスク

こんにちは、Dr.komakoです。

 

子宮体がんは子宮頸がんに比べると病気になりやすい年齢は高いけれど、まだ出産の可能性のある年齢でもかかる病気よ。
これから子供を産みたいと思っていたのに、がんが見つかってしまった。
そんな時は、出産をあきらめなければいけないのかしら・・・。
いいえ。子宮体がんでは、早期に発見されたがんであれば、ホルモン療法で子宮を残すことができるのよ。

 

子宮がんでも出産できる?子宮体がんのホルモン療法で子宮温存した時の効果とリスク

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■子宮体がんのホルモン療法


子宮体がんになると、早期発見された癌でも、基本的には子宮と卵巣を取り除く手術を行うの。
でも、早期のがんであれば、子宮の摘出手術をせずにホルモン治療でがんを治すことができるわ。

子宮体がんの中には、女性ホルモンと関係が深い種類のがんがあるの。
がん細胞の表面に、エストロゲンという女性ホルモンを受け付ける物質を持っているの。このタイプのがんであれば、エストロゲンの生成を抑える黄体ホルモンを使ってがんの増殖を抑えることができるわ。

 

■子宮体がんのホルモン療法を受ける条件

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子宮体がんをホルモン療法で治療するのには、必要な条件を満たしている必要があるの。

 

  • がんの進行がⅠa期以内であること
  • 40歳未満で、子宮を温存したいという強い希望があること
  • 月1回の外来治療や、ホルモン療法の治療効果を判定するための検査を受けること、ホルモン療法後の長期間の検査通院を行うことに同意できること
  • 血栓症・脳梗塞・心疾患・糖尿病・高度の肥満・重度の精神病・重複がん・高カルシウム血症・他のホルモン治療との併用・ヘビースモーカーなどのリスクがないこと
  • 副作用のリスクである血栓症の、予防薬が使えること

 

■子宮体がんのホルモン療法の方法


子宮体がんのホルモン療法を行うときに、必ず必要なのが子宮内膜全面掻爬術よ。
子宮内膜全面掻爬術は、子宮の内膜をすべてかきとってはがしてしまってから、はがれた子宮内膜の検査をすることなの。


ホルモン療法は、定期的に子宮内膜全面掻爬術でがんの状態を検査しながら、黄体ホルモンを半年間服用するの。治療が終わった後は、別のホルモン剤を使って月経が来るように調節するのよ。


■子宮体がんのホルモン療法のリスク

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子宮体がんのホルモン療法を受けるには、厳しい条件があるわ。
初期のがんで、40歳未満で結婚していて、出産を強く希望している人。合併症のリスクが無く、副作用予防薬を使える人よ。

 

薬で治るのなら、みんなホルモン療法で治せばいいと思わない?ホルモン療法は、効果がないのかしら?

 

いいえ、そんなことは無いの。ホルモン療法で、がんはほとんどの場合綺麗に消えてしまうわ。子宮体がんのホルモン療法で子宮を残して、無事に赤ちゃんを産んだ女性もたくさんいるわ。

 

でも、再発をする確率がとても高いの。


ホルモン療法を治療法として選んだら、できるだけ早く妊娠・出産をしてほしいの。再発した時は子宮摘出手術を受ける必要があるからよ。
子宮体がんになる年齢の女性は、すでに閉経に向けてホルモンバランスが乱れていて、出産しにくい状態になっている人が多いわ。まれに、とても若い人が子宮体がんにかかることもあるけれど、その場合にもホルモンバランスが乱れていることが多いの。


出産を望んでホルモン療法を行っても、月経が再開しないこともあるわ。月経が再開しても、子宮内膜が委縮して、妊娠しにくくなってしまう可能性もあるの。
こういったリスクもあるということをしっかりと理解したうえで、自分の望む人生に合った治療方法を選んでね。

 

   

 

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