こんにちは、Dr.komakoです。
子宮筋腫の症状で最も多いのは「無症状」なの。
子宮筋腫を持っている人の90%は無症状のまま子宮筋腫を体に持っているわ。子宮筋腫は良性の腫瘍だし、特に症状が無ければ放置していても構わないの。
でも、妊娠や出産を考えているのなら、対処法を考えなければいけないわ。それに、子宮筋腫の症状は、妊娠や出産に関係するものが多いのよ。
子宮筋腫の症状は?
月経過多
月経の期間が10日以上続く場合や、月経の期間が普通でも量がとても多い月経を月経過多というの。詳しくは、次の記事を見て下さい。
子宮筋腫によって月経の量が増える原因には、次のようなことが考えられているわ。
- 子宮筋腫によって内膜が厚くなり、充血する。
- 子宮筋腫の凹凸によって子宮内膜の面積が増え、出血量が増える。
- 子宮筋腫によって血流が妨げられ、滞っている血液が月経として流れる。
また、子宮筋腫によって月経の期間が長くなる原因には、子宮の収縮が悪くなって血液を排出する力が弱くなるからだといわれているわ。
貧血
月経の量が増えると、徐々に貧血になって行くの。貧血の症状はゆっくりと進行するから、身体の方も慣れてしまって、重度の貧血になっても自覚症状があまりないという人も多いわ。でも、貧血が続くと心臓に負担がかかるし、他の臓器も酸素不足になって機能や免疫力が落ちてしまうわ。
圧迫症状
子宮筋腫が大きくなったり、できる位置が悪いと、周りの臓器を圧迫して不快な症状があらわれるわ。
- 膀胱:膀胱の容量が少なくなり、頻尿になる
- 神経・血管:神経や血管の圧迫は血液循環を悪くし、腰痛をおこす
- 静脈:足の静脈を圧迫して血栓を作る。血栓が肺に飛ぶと肺梗塞を起こすこともある
不妊
子宮筋腫のために子宮内膜がでこぼこに変形すると、受精卵が着床しにくくなり、着床できたとしても剥がれて流産をおこしやすくなるの。
下腹部のしこり
子宮筋腫が大きくなると、下腹部が膨らんで固いしこりが触れることがあるわ。外側から触っても分かるような状態になったら、子宮筋腫は赤ちゃんの頭くらいの大きさになっている可能性もあるの。あまりにも大きくなった子宮筋腫は、手術で取り除く必要があるかもしれないわ。
あわせて読んで欲しい記事はこちらです。
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