こんにちは、Dr.komakoです。
女性のみなさんは、月経のサイクルに合わせて、自分の体の中でどんなことが起こっているのか知ってる?
月経周期の身体の変化って、とても合理的で、神秘的なのよ。
排卵と月経についての基礎知識
女性の体の仕組み
女性の生殖器は、子宮・卵管・卵管采・卵巣・子宮頸管・膣からできているの。
- 子宮:洋ナシのような形をしている、赤ちゃんを育てるための部屋。通常は卵くらいの大きさだけど、最大35㎝くらいまで伸びます。子宮の内側は、子宮内膜という粘膜で覆われています。
- 卵管:子宮の上から左右に伸びている管で、卵子や精子、受精卵の通り道になります。
- 卵管采:排卵によって卵巣から飛び出した卵子をキャッチするところです。
- 卵巣:子宮の両側にあって、中に原始卵胞が詰まっています。
- 子宮頸管:子宮の入口で、出産時は赤ちゃんの通り道になります。
- 膣:外陰部から子宮をつなぐ器官で、収縮性があります。普段はおりものや経血の通り道で、出産時は赤ちゃんの通り道になります。
生涯に作られる卵子の数
男性は、精子を毎日作り出しているけれど、女性は生まれた時から原始卵胞という卵子のもとを持って生まれるの。
その数はおよそ500万個よ。思春期を迎えると、毎月原始卵胞のうちの20個くらいが成熟を始めるの。そのうちのたった一つの卵子が排卵して、他の卵子は消滅してしまうのよ。
月経が起こる理由
生理って、正直面倒よね。なんで毎月起こるのかしら?
それは、赤ちゃんのために、いつも清潔でふかふかのベッドを用意するためなの。子宮の内側には、子宮内膜という粘膜の層があるの。黄体ホルモンは、子宮内膜を少しずつ厚くしていく働きを持っているの。排卵して卵子と精子が出会ったタイミングで、ベッドが一番フカフカな状態になるようにね。
でも、ずっと同じベッドを置いておくと、粘膜は劣化していくわ。だから、周期的に入れ替えるの。妊娠が成立せずに使わなかったベッドは、剥がれ落ちて身体の外に排出されるの。これが月経なのよ。
排卵と月経時の身体の変化
http://blog.livedoor.jp/shintakanichan/archives/50096997.html
- 卵胞の成長:卵胞のうち、20個くらいが成長をはじめます。
- 着床の準備:卵胞は卵胞ホルモンを分泌して子宮内膜を厚くしていきます。
- 排卵:子宮外膜が分厚くなってベッドが出来上がったら、卵胞から一番成熟した卵子がポンと飛び出します。これが排卵です。卵子は卵管に入り、精子を待ちます。
- 卵胞の変化:排卵した後の卵胞は黄体に変わり、黄体ホルモンを分泌します。子宮内膜をさらにあつくふかふかの状態にします。
- 月経:卵子が精子に出会えず、不要になったベッドは剥がれ落ちて血液とともに身体の外に排出されます。
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