こんにちは、Dr.komakoです。
甲状腺の腫瘍には、4つの種類があるの。その中には、悪性のものも含まれているわ。甲状腺の腫瘍が良性であれば、経過を見て行くだけでいいけれど、悪性のものであれば手術で取り除かなければいけないわ。
甲状腺に腫瘍が見つかったら、まずそれが良性なのか悪性なのか検査を行うのよ。甲状腺の腫瘍が悪性なのは全体のたった5%よ。しかも、甲状腺のがんのほとんどは、経過がとても穏やかなの。
甲状腺に腫瘍が見つかったからと言って、不安に思わないでね。
甲状腺の腫瘍の検査方法とは
触診
甲状腺の専門医であれば、甲状腺の腫瘍を触っただけで、その腫瘍が悪性なのか良性なのか大体わかるの。
良性の腫瘍は表面がつるつるしていて、柔らかくて、指で触るとくりくりと動くの。
悪性の腫瘍は表面がでこぼこしていて固いの。周りの組織とくっついていることが多いから、指で押しても動かないの。
触診で大まかな診断をしてから、他の検査でしっかりとした診断を行うのよ。
超音波エコー
超音波エコーでは、腫瘍が1つなのか複数なのか、しこりの形状はどんなものかを見て行くの。
良性の腫瘍は、形がはっきりとしていて、周囲の組織と境界がはっきりしているわ。
悪性の腫瘍はギザギザした形をしていて、周囲の組織との境界もはっきりしていないの。
超音波エコーで診てみるとかなりの精度で腫瘍が悪性なのか良性なのかを見極めることができるわ。
穿刺吸引細胞診
超音波エコーで形を見た後は、細胞の組織を顕微鏡でみて調べるの。甲状腺の腫瘍に直接針を刺して、細胞を吸引して取り出すのよ。
この時に使う針は、注射で使う針よりも細いものなの。麻酔が必要ないくらい痛みはないし、安全な検査よ。
超音波下細胞診
腫瘍がとても小さい時には、超音波エコーの画像を見ながら針を刺して細胞を吸引するの。この方法なら、2~3㎜の小さな腫瘍も確実に診断することができるわ。
血液検査
良性の腫瘍であれば、甲状腺の機能に異常が現れることは無いの。ただ、良性の腫瘍の中でプランマー病という病気は、甲状腺を過剰に分泌するのよ。プランマー病かどうかを診断する為に、血液検査を行って血液中の甲状腺ホルモンの量を調べるの。
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