こんにちは、Dr.komakoです
禁煙したいけど、自分の力では禁煙する自信がないという人は、禁煙外来を利用するといいわよ。禁煙外来は保険適応だし、お医者さんがあなたに適した禁煙補助のお薬を処方してくれて、禁煙に失敗しないようにアドバイスをしてくれるわ。
禁煙外来の効果は?費用は?何をしてくれるところ?
禁煙外来とは
喫煙は心臓病やがんなど、深刻な病気の原因になるから、お医者さんが禁煙を指導する禁煙外来ができたの。昔は自由診療で、全額自己負担だったけど、2004年から保険適応になったのよ。
禁煙外来で医療保険を使えるのは、次の条件を満たしている人よ。
- ニコチン依存症診断テストで5点以上の結果が出た人
- 1日の喫煙本数×喫煙年数が200を超える人(35歳未満の人はこれに当てはまらなくても良い)
- すぐに禁煙をはじめたいと思っている人
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している人
恐らく、ほとんどの喫煙者が禁煙外来を利用できると思うわ。
禁煙外来の治療の流れ
禁煙のために禁煙外来に出向くのはたったの5回だけよ。
1回目の診察
1回目の診察では、あなたがニコチン依存症であるかどうか、禁煙の意志があるのかどうかを確認し、禁煙治療の方法を決めるの。具体的には次の事を行うわ。
- ニコチン依存症診断テスト:5点以上の結果が出て、保険が適応できるか調べる。
- 一酸化炭素濃度の測定:呼気の中に一酸化炭素がどれくらい含まれているのかを測定する。
- 禁煙開始日を決める:禁煙を始める意思確認と、治療同意書にサインをする。
- 禁煙のためのアドバイスを受ける:喫煙習慣に合った禁煙方法のアドバイスを医師から受ける。
- 禁煙補助薬の選択:複数ある禁煙補助薬から、体質や生活習慣に合った禁煙補助薬を選択する。
2回目の診察
2回目の診察は、1回目の診察の2週間後よ。
2回目の診察では、呼気の一酸化炭素濃度を調べて禁煙が成功しているかどうかを調べるの。煙草を吸ってしまったことを黙っていても、お医者さんにはばれてしまうわ。だから、失敗していたとしても正直にお医者さんに話してね。
1回目の診察から2回目の診察までの期間って、禁煙の中でも一番つらい時期よね。その間にあった出来事や、今辛いと思っていることをお医者さんに話をしてみて。
禁煙を続けるためには、精神的なフォローがとても重要になるのよ。お医者さんはそのことをよく分かっていて、あなたに適切なアドバイスをしてくれるわ。
3回目の診察
3回目の診察は、2回目の診察から2週間後よ。禁煙をはじめて大体1か月後になるわね。
3回目の診察でも、呼気の中の一酸化酸素濃度を調べるわ。
そして、3回目の診察を受けるころには、身体に起こっているいい変化を実感できていると思うの。お医者さんと一緒に、身体に起こっている良い変化を確認することで、禁煙を続ける自信がついてくるはずよ。
4回目の診察
4回目の診察は、3回目の診察の1か月後よ。つまり、禁煙を始めてから2か月後って言う事になるわね。
4回目の診察でも、呼気の一酸化酸素濃度を調べて、禁煙のアドバイスを受けるの。2か月も経てば、禁煙を続けて行く自信がついてくるわ。
でもまだ、ふとした誘惑に負けて「1本だけ」と煙草を吸ってしまいたくなるかも。でも、1本だけの煙草ってないのよ。1本のたばこがニコチン欲求を作り出すの。絶対に手を出さないで。
もし万が一、煙草を吸ってしまっても、すぐに禁煙して。この時期なら、すぐに禁煙できるはず。
5回目の診察
5回目の診察は、4回目の診察の1か月後、禁煙開始から3か月後よ。
5回目の診察でも、呼気の一酸化炭素濃度を調べるわ。もう、完全に正常値になっているはず。
5回目の診察を終えると、「禁煙」から卒業になるわ。あなたはもう、「煙草を吸わない人」なの。
でも、これからずっと煙草を吸わないということに、不安を感じてしまう人もいるわ。最後の診察だから、不安に思っていることを率直にお医者さんに話して、適切なアドバイスをもらいましょう。
禁煙外来で処方される薬
禁煙外来では、禁煙中に起こるニコチンの離脱症状を緩和するための禁煙補助薬を処方してくれるわ。禁煙補助薬には、次のような種類があるの。
- 禁煙パッチ
- 禁煙ガム
- 飲み薬
禁煙パッチは皮膚が弱い人には使い続け難いし、禁煙ガムは長時間ガムを口に含んでいなければいけないから、お仕事によっては使いにくいわ。飲み薬は眠気などの副作用があるし、妊婦さんや他の薬を飲んでいる人は使えない可能性があるかも。
あなたの体質やライフスタイルに合わせてお医者さんと一緒に選んでね。
禁煙外来の費用
禁煙外来の費用は、3か月間の治療で20000円くらいよ。
煙草を1日1箱吸う人なら、禁煙外来の治療費の方が安いんじゃない?
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