こんにちは、Dr.komakoです。
月経の煩わしさは女性ならば毎月感じていると思うの。「年に一回くらいでいいのに。」なんて思うこともあるわよね。
でも、月経の間隔があきすぎていたり、逆にあまりにも頻回に月経が来るのは、もしかしたら不妊症につながる病気のせいなのかもしれないわよ。
稀発月経・頻発月経は不妊症の原因になります
稀発月経・頻発月経とは
月経がはじまってから、次の月経がはじまるまでの周期を月経周期と呼んでいて、25日~39日が正常の生理周期なの。
生理周期が24日以内という人は頻発月経、生理周期が39日以上の人は稀発月経という症状で、原因によっては治療が必要になるの。
心配のない稀発月経と頻発月経
子宮は、月経を繰り返しながら発達していくの。10代の間はまだ子宮や卵巣の機能が未発達だから、生理周期が定まらないわ。身体が発達していくにしたがって生理周期は安定していくから、しばらくは経過を見守っていきましょう。
逆に、閉経間もない女性には頻発月経が起こりやすいの。これは、卵胞ホルモンの分泌が少なくなって起こる生理現象だから、心配はいらないわ。
月経と月経の間に、出血が起こることがあるの。これは、排卵時出血と呼ばれるものよ。出血の量には個人差があって、少ない量の月経があると感じる人もいれば、不正出血だと感じる人もいるの。頻発月経と間違えられやすい症状だけど、心配はいらないわ。
治療が必要な稀発月経と頻発月経
稀発月経や頻発月経で心配なのは、原因がホルモンバランスの乱れによるもので、無排卵周期症をおこしている可能性があることなの。
無排卵性周期症になると、過多月経や過長月経になることもあるのよ。
無排卵の状態を長期間放置していると、不妊症の原因になってしまうわ。できるだけ早く治療して、子宮や卵巣の機能を正常な状態に戻しましょう。
稀発月経・頻発月経に症状が似ている病気
月経不順は、ホルモンバランスや卵巣の機能低下が原因で起こるだけではなくて、何らかの病気が隠れている可能性があるの。
甲状腺の病気は、月経不順をおこしやすいわ。バセドウ病は過少月経や稀発月経を、橋本病は過多月経をおこしやすいわね。
また、頻発月経には子宮がんが隠れている可能性もあるのよ。
稀発月経・頻発月経の治療
稀発月経や頻発月経かもしれないという人は、まず基礎体温をつけてみて。排卵があるかどうかを調べるためにも、基礎体温をつけることはとても大切なことなのよ。
基礎体温の付け方は、下の記事を読んでみてね。
基礎体温のグラフを見て、高温期がなかったら、排卵が起こっていない可能性があるわ。自分で判断がつかないという人も多いと思うの。いずれにしても、基礎体温表を持って、婦人科へ行きましょう。
婦人科にいくと、ホルモン検査や超音波検査も行うわ。基礎体温表も診断をするうえで大切な資料になるのよ。
無排卵周期症が原因で月経周期の異常が起こっているということが分かれば、排卵が正常に起こるように治療を進めて行くわ。排卵誘発剤で排卵を促したり、ホルモン剤で女性ホルモンのバランスを整えたり、時には漢方薬を使うこともあるわ。
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