Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

突発性難聴ってどんな病気?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

突発性難聴は、ある日突然起こる、内耳の異常によって起こって原因が特定できない難聴の総称なの。めまいとをもなうことも多いわ。早期に治療を開始すると、開腹する可能性が高いの。

 

突発性難聴ってどんな病気?

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突発性難聴の症状

突然、片方の耳が聞こえなくなるの。何の前触れもなくおこるから、とてもびっくりするわ。「全く聞こえない」という重症例から、「耳にものが詰まったような感じがする」「音が響く感じがする」といった軽症例まで、症状の現れ方には個人差があるわ。

 

難聴が発生する前後に、めまいや耳鳴り、吐き気やおう吐が起こることがあるの。メニエール病と似ているけれど、症状が自然に消えたり、発作が何度も起こることは無いわ。

突発性難聴の原因

突発性難聴の原因は完全に特定されていないの。どうやらストレスと深い関係にあるみたいよ。今のところ考えられている原因は、内耳循環障害とウイルス性内耳炎の二つなの。

内耳循環障害

内耳の血管に血栓や塞栓ができて血流が悪くなったり、出血や血管の痙攣が突発性難聴の症状を起こすと考えられているの。その中でも特に有力なのが、ストレスによっておこる内耳の血管の痙攣よ。突発性難聴の患者さんには、症状が現れる前に過度のストレスや過労にさらされていたという人が多いの。

ウイルス性内耳炎

突発性難聴を起こす前に風邪をひいていたという患者さんも多いの。だから、何らかのウイルスの侵入によるものである可能性もあるわ。今のところ、原因になっているウイルスは特定されていないわ。

突発性難聴の検査

突発性難聴で行われる検査は次のようなものよ。

  • 純音聴力検査:現在の聴力を調べるための検査です。
  • 語音聴力検査:聴神経腫瘍などの鑑別のための検査です。
  • 聴性脳幹反射検査:聴神経腫瘍などの鑑別のための検査です。
  • エックス線検査:聴神経腫瘍などの鑑別のために検査です。
  • MRI検査:聴神経腫瘍などの鑑別のための検査です。
  • 温度眼振検査:めまいがあるかどうかの検査です。
  • 平衡機能検査:めまいがある場合、平衡機能の病変の範囲を調べます。

突発性難聴の治療

突発性難聴は、発症して1~2週間以内に治療を始めると30%の患者さんが完全治癒、50%の患者さんが完全ではないけれど聴力を開腹するの。治療が遅れる穂と、開腹しにくくなるわ。

 

突発性難聴の治療は、薬物療法が中心になるわ。突発性難聴の治療で使われる薬には次のようなものがあるの。

  • 血管拡張薬・血流改善薬:内耳の血流を改善する
  • ステロイド剤:ウイルス性内耳炎を改善する

薬以外の治療法もあるのよ。

  • 星状神経節ブロック:交感神経の働きを穏やかにして血管を拡張する
  • 混合ガス療法:二酸化酸素と酸素を吸入し、二酸化酸素により血管を拡張させる
  • 高圧酸素療法:内耳に高濃度の酸素を供給する

 

これらの治療を行っても、治療効果があらわれるまでには1か月くらいの時間が必要なの。焦りはストレスの素よ。じっくり治療に専念してね。

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