こんにちは、Dr.komakoです。
橋本病にかかると新陳代謝が悪くなるわ。新陳代謝が悪くなると、粘液水腫という状態になるの。放っておくと、深刻な状態になることもあるわ。
橋本病の怖い症状 粘液水腫
粘液水腫が起こる原因は?
橋本病になって新陳代謝が悪くなると、汗で身体の外に出るはずの水分が体に溜まってむくんでしまうの。橋本病の体のむくみは、腎臓が悪くなって起こるむくみとは違って、皮膚を押してもくぼみが残るようなことは無いの。
甲状腺ホルモンが不足すると、身体のいろいろなところにプロテオグリカンという物質が増えるの。このプロテオグリカンには、水分をためこむ性質があるのよ。プロテオグリカンによって皮膚の下に水分が溜まると、粘液水腫が起こってしまうの。
粘液水腫顔貌とは?
橋本病の病状が進むと、独特の顔つきになるのよ。
- 顔のむくみ
- まぶたの腫れ
- まぶたが下がる
- 唇が厚くなる
- 頬が垂れる
- 髪が薄くなる
- 眉の外側が脱落する
なんとなく、無気力な感じの顔になってしまうの。ただ、最近は橋本病の発見も早くなって、ここまでひどい症状があらわれることはまれになってきているわ。
粘液水腫性昏睡とは?
甲状腺の機能が低下した状態を放置していると、「粘液水腫性昏睡」というとても深刻な状態になるわ。
体温が低下し、呼吸困難を起こすの。やがて、ナルコレプシーという睡眠障害を起こし、もっと病状が進行すると、命を落としてしまうのよ。
ただし、橋本病の治療を受けていれば、粘液水腫性昏睡に至ることはまずないわ。
粘液水腫の治療方法は?
粘液水腫は甲状腺ホルモン剤を飲むと、必ず良くなるわ。
顔がむくんでしまった人も、甲状腺ホルモン剤を飲むと、みるみるむくみが取れて、もとの美しいお顔を取り戻すことができるわよ。