こんにちは、Dr.komakoです。
自律神経失調症の治療は、症状を和らげるための治療、精神面への治療、生活指導の3つの方法を組み合わせて行うの。自律神経失調症の治療は時間がかかること、自分の力で治そうと努力する必要があることを理解しておいてね。
自律神経失調症の治療と治療への心構え
自律神経失調症の治療
薬物療法
自律神経失調症は、身体に辛い症状が起こるわ。頭痛やめまいなど身体の不調を軽くするためには、対処療法的にお薬を使って治療するの。根本的な解決にはならないけれど、症状を取り除くことでストレスが軽くなるわ。
また、イライラや不安などの精神的な症状が辛い時には抗うつ薬や抗不安薬を使って、心を安定させるの。不眠症状には睡眠導入薬を使うの。
症状を起こしている自律神経の乱れを整えるには時間がかかるけど、辛い症状を軽くすることによってストレスが軽くなって自律神経が整いやすい下地をつくることはできるわね。
理学療法
肩こりや手足のしびれが症状として現れているときは、マッサージや温熱療法などの理学療法で症状を緩和するの。
理学療法も薬物療法と同じで、辛い症状を緩和する為に行われるの。また、マッサージや温熱療法でリラックスすると、副交感神経が働きやすくなるわ。
心理療法
ストレスに対する力をつけたり、不安や緊張を和らげるための心理療法は、自律神経失調症の根本的な治療になるわ。自律神経を乱してしまう性格傾向や考え方の癖、ストレスに対する弱さは訓練次第で治すことができるの。
心理療法にはいろいろな治療方法があるの。あなたに合った治療法を先生と相談しながら探していきましょう。
生活指導
自律神経の働きを乱すような生活習慣は改善していく必要があるわね。バランスの良い食生活、規則正しい睡眠、適度な運動と適度な休養を心がけていきましょう。
自律神経失調症の治療への心構え
治療には時間がかかる
自律神経失調症の治療は、「全治何か月」といった治療期間の目安をつけることができないの。完治の状態になるには、個人差があるわ。時には、改善しないことにイライラしてしまうかもしれないわ。
一度乱れた自律神経を整えるのは、時間がかかるし、治るまでの期間は人それぞれ違うの。誰かと比べて焦ったり、いらだったりしても意味がないわ。
自律神経失調症の治療は自分と向き合う時間だととらえて、じっくりマイペースに進めていきましょう。
自分の力で治す
自律神経失調症の治療は、「薬を飲んだらなおる」「手術で悪いところを切ったらなおる」というわけではないの。自律神経を乱してしまう生活習慣を見直したり、ストレスに対する付き合い方やストレスに対抗する力をつけて、自分で治して行かなければいけないの。
まずはお医者さんとの信頼関係を築いて、2人3脚で治療に立ち向かっていって。
自分を見つめなおす
自律神経失調症になる人の中には、ストレスを抱えていることに気が付いていない人もいるわ。普段から自分の感情を押し殺してしまっていることを当たり前のことだととらえてしまっているかもしれないわ。
自律神経失調症は、心と体が「無理しすぎているよ!」と悲鳴を上げているのよ。ストレスを抱えているということを自覚することが、治療の第一歩になるわ。
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