Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

軽いタバコは安全?タバコメーカーの策略に騙されないで!

こんにちは、Dr.komakoです。

 

ニコチンは身体に悪いから1㎎の軽いタバコに変えたという人って多いみたい。でもそれって、あまり意味がないことなの。「軽いタバコ」はタバコメーカーが作り出したイメージにすぎないわ。0.1㎎のタバコも、1㎎のタバコも身体への健康被害は大して変わらないの。それどころか、「軽いタバコ」特有の健康被害があるくらいなのよ。

 

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軽いタバコは安全?タバコメーカーの策略に騙されないで!

軽いタバコの正体

軽いタバコって、タバコの中の成分を変えてニコチン濃度を少なくしていると思っていない?

 

たとえば「メビウス」というタバコと、「メビウス・ワン」というタバコ、実は煙草の葉に含まれているニコチンの量は変わらないの。違いがあるのはフィルターよ。「メビウス・ワン」のフィルターは空気がたくさん入り込むようになっていて、空気によってタバコの煙を薄めているの。

 

 

パッケージの表示を鵜呑みにしないで!

パッケージにかかれているニコチンの収量よりも、実際に煙草の中に含まれているニコチンの含有量の方がはるかに多いのよ。

 

ニコチン含有量が0.1㎎と謳っているタバコは、実際には8㎎~12㎎程度のニコチンが含まれているの。

 

この件について、JTはホームページにこんな解説をのせているわ。

 

たばこの吸い方は個々人によって様々です。たとえば、どの程度深く吸い込むか、1本のたばこから何回吸い込むかは、個々人により、また場合により異なります。特に低タール製品については、軽くなった分余計に深く吸い込んだりする等の現象※1が見られるとの指摘もあります。また、多くのたばこのフィルター部分には、空気が入る量を調整するために小さな穴が多数開けられていますが、喫煙の際にこれらの穴の一部が指あるいは唇で塞がれる場合があります。

どのような測定方法が実際の人の吸い方に近いのかについては統一された結論は出ておりません。したがって、これらの測定方法に基づくタール・ニコチン値は、製品毎の比較に用いることはできますが、個々の喫煙者の方が実際に摂取するタール・ニコチンの量をそのまま表すものではありません。

 

JTのタバコのニコチン濃度の測定は、ISO方式という方法で計測しているの。1分間に1回、2秒間35ccの煙を機械が吸いこんだ量を測定しているの。

 

1分間に1回しか煙を吸わない人っているのかしら。

 

軽いタバコは危険!

タバコを吸う限り、身体は自分の好みのニコチン濃度を求めるわ。軽いタバコを吸っている人、つまり、空気で薄められたタバコを吸う人は、できるだけ深く肺の中に煙を吸い込んだり、根元まで吸ってしまう傾向があるわ。

 

タバコの害はニコチンだけではないの。タールだって身体に悪いし、紙が燃える時にでる一酸化炭素も体に悪い。それ以外にも、たくさんの有害物質が含まれているのよ。

 

軽いタバコを吸う人は、物足りなさを感じるからか、本数が増える傾向もあるの。

 

ニコチン以外の有害物質を、きつい煙草を吸う人以上に体に取り込んでしまうことになるわ。

 

軽いタバコが販売されるようになってから、肺癌ができる場所が変わったのを知ってる?

 

肺癌って、肺の入り口にできることが多かったの。でも、最近は肺の奥の方にできるがんが増えているのよ。

 

これは、軽いタバコを肺の奥深くまでいきわたるように吸っている人に多いタイプの癌だと考えられるわ。

 

タバコメーカーは、「ライト」「マイルド」「ワン」といった言葉でさも安全なタバコであるように宣伝しているけれど、結局のところタバコは全て身体に悪いの。軽いタバコは安全だというイメージをつくってタバコを販売し続けているタバコメーカーの策略には騙されないでね。

 

 

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