Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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過敏性腸症候群の治し方|下剤は過敏性腸症候群を悪化させますよ

こんにちは、Dr.komakoです。

 

過敏性腸症候群は、ストレスが原因で腸の動きが過敏になって起こるの。このタイプの便秘は、下剤を使うと症状をかえって悪化させてしまうわよ。

 

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過敏性腸症候群の治し方|下剤は過敏性腸症候群を悪化させますよ

過敏性腸症候群の症状

過敏性腸症候群はストレスが原因で自律神経が乱れたことが原因になっているの。自律神経の乱れで腸がけいれんを起こし、ところどころにくびれができてしまって、そこに便が溜まってしまうのよ。

 

過敏性腸症候群の症状は多彩で、消化器症状だけではないの。次の症状に当てはまるものはないかしら?

 

  • 腹痛:下腹部やみぞおちの痛み
  • 便通異常:便秘、下痢、便秘と下痢を繰り返す
  • 腹部膨満感:お腹の上部や下部に張った感じがある
  • 胸やけ
  • ゲップ
  • 食欲不振
  • お腹が鳴る
  • 消化器以外の症状:疲労感、脱力感、不眠、動悸、皮膚異常感覚、肩こり、めまい、頭痛・頭重、体重減少

過敏性腸症候群の治し方

過敏性腸症候群になってしまったら、腸にできるだけ刺激を与えないように気を付ける必要があるわ。便秘の改善には、朝一番に冷たい水を飲むことを勧められるけど、過敏性腸症候群になったら、一日を通して冷たい飲み物を飲んではダメよ。

 

下半身を冷やすのもダメよ。下着を一枚多く身に着けるとか、寒い時期にはカイロで温めるなどして冷やさない工夫をして。夏だからってミニスカートに生足は厳禁よ。

 

下剤も飲んではいけないわよ。腸を刺激してしまって、過敏性腸症候群を悪化させてしまうわ。

 

でも、便秘と下痢を繰り返していると腸内環境が悪化してしまうから、整腸剤で腸内環境を整えるのはいい方法よ。

 

 


過敏性腸症候群に使える漢方薬 

過敏性腸症候群の治療には、漢方薬も有効よ。症状のタイプによって、使うお薬が変わってくるの。

 

便秘と下痢を繰り返す人

桂枝加芍薬大黄湯

 

お腹が張って腹痛を伴う症状におすすめ。  

小建中湯

 虚弱体質で疲れやすい、顔色がいつも良くない人におすすめ。

便秘優勢型の人

 大黄甘草湯

 

どんなタイプの便秘にも有効な頼れる漢方薬。

 

補益(三黄瀉心湯)

 

のぼせ気味、不眠や不安感を伴っている人向けの漢方薬。

 

下痢優勢型の人

半夏瀉心湯

 

下痢に加え、みぞおちの痛み、嘔吐、悪心、食欲不振の症状がある人。

 

人参湯

倦怠感や食欲不振があり、お腹に力が入らない虚弱体質の人向き。

 

精神的に不安定になりやすい人

半夏瀉心湯

下痢優勢型ではなくても、精神的に不安定で不眠がちな人には有効な漢方薬。

 

加味逍遥散

便秘傾向が強く、イライラしがち、精神的に不安定になりがちな人におすすめ。

 

過敏性腸症候群を治すには、ストレスとの付き合い方を変える必要があるの。ストレスのない生活なんて、なかなかないけど、ストレスに常にとらわれないようにすることはできるわ。

 

komakosensei.hatenablog.com

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