こんにちは、Dr.komakoです。
子宮筋腫の原因は、実はまだはっきりとは解明されていないの。でも、いくつかの仮説と、生理周期や女性ホルモンとの関係性が指摘されているわ。
35歳以上の女性の約30%が子宮筋腫を持っているといわれているの。でも、そのうち90%が無症状で子宮筋腫があるということに気が付いていないわ。
ありふれているけれど、気が付きにくい病気、子宮筋腫の原因を探ってみましょう。
子宮筋腫の原因は?
子宮筋腫ができるメカニズム
子宮は、その平滑筋という筋肉でできているの。平滑筋の中に、核と呼ばれる筋肉の渦のようなものができることがあるの。子宮筋腫は、何らかの影響を受けて核が大きく膨らんだものなの。
子宮筋腫は良性の腫瘍で、途中で悪性に変化するものもないわ。でも、人によっては子宮の内膜を埋め尽くすほどたくさんできたり、小玉スイカくらいの大きさになってしまうこともあるの。
子宮筋腫はほとんどが無症状で、人の頭くらいあっても気が付かないこともあるくらいなの。でも、子宮筋腫のタイプや大きさによっては、月経異常を引き起こしたり、不妊の原因になる可能性があるわ。
子宮筋腫のもとになる核や、核が大きく育つメカニズムはまだはっきりとは解明されていないの。
子宮筋腫と女性ホルモン
子宮筋腫が大きくなる原因に、女性ホルモンとの関係があると考えれているわ。子宮筋腫が大きくなるのは、女性ホルモンが分泌され始める20代以降の成熟期なの。10代の女の子に子宮筋腫ができることはとてもまれだわ。それに、子宮筋腫があっても、閉経すると子宮筋腫の成長が止まるの。
子宮筋腫に特に影響を与える女性ホルモンはエストロゲンだと考えられているわ。妊娠中の女性はエストロゲンの分泌量が増えるのだけれど、子宮筋腫は妊娠中に大きくなりやすいの。ただ、もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンも子宮筋腫の成長に関係があるということが分かってきたわ。
仮説1)胎児期に起源がある
子宮筋腫の素になる核は、胎児期にすでに出来上がっているのではないかと考えられているの。赤ちゃんの子宮は50日目くらいからでき始めるの。分化を繰り返して子宮の形をつくる過程で、平滑筋に核になる細胞ができるの。つまり、子宮筋腫ができる人は生まれつき病気の素を持っているということになるわ。
仮説2)月経に起源がある
もう一つの仮説が、月経によるものなの。子宮は月経周期の度に妊娠に向けて細胞を増殖させる準備を行うの。でも、妊娠が成立しないと増殖を始めた細胞は途中で生長を止めて剥がれ落ちるわ。細胞の増殖と中断の繰り返しの中で、異常な細胞が発生し、核になるという仮説も立てられているの。
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