Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

加護亜衣さんの夫がDVで逮捕 女性を苦しめる愛する人からのDV その原因は共依存

こんにちは、Dr.komakoです。

 

夫や恋人から女性が暴力を受けるDV(ドメスティックバイオレンス)は一向になくならないわ。力の差がある女性に暴力をふるう男性なんて、最低よ。さっさと別れてしまえばいいのに。

 

そう思いながら、なぜか暴力を振るわれる女性は、パートナーから離れることができないの。

 

それは、女性にも原因があるの。

女性は暴力をふるう夫に依存していて、離れることに不安を感じているのよ。

お互いにゆがんだ形で依存している関係を、「共依存」というわ。

 

加護亜衣さんの夫がDVで逮捕 女性を苦しめる愛する人からのDV その原因は共依存

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共依存とは

人格形成が未熟な人ほど、自分に自信が持てず不安を抱えているわ。

そう言う人同士が恋人関係になったら、過度に相手によりかかり合う関係が出来上がるの。相手から依存され、必要とされることで、自分の存在価値を見出すの。

 

それは、一般的な恋人や夫婦の関係性でもある現象よ。相手が自分を頼ってくれたり、認めてくれることで、二人の関係性以外の場所、たとえば仕事や勉強でも頑張ることができるのよ。

 

共依存の関係は、二人の世界だけで完結してしまっているのよ。相手に頼られることでだけ、自分の存在価値を見出すことができる。だからもっと、認めてほしい、愛してほしい、という欲求に代わって行くわ。

 

共依存とDVの関係

共依存関係の男性が、相手の女性の態度に不満を持ったとするわ。

自分の思うような態度で、愛情を返してくれないとかね。

相手を自分の思うようにコントロールする手段に、暴言や暴力を使ったとするわ。それで、相手の女性が自分の思う通りの行動をとったとか、一時的に気分がすっきりしたとか、自分にとって良い結果が帰ってきたとしたら、男性は「暴力をふるうと思い通りになる」という誤った行動パターンを学習するの。

 

暴力を振るわれた女性は、「こんなひどいことをされても相手を受け入れる事ができる自分」に価値を見出すの。暴力をふるうほど辛い恋人を支えられるのは自分だけ。自分は彼にとって特別な存在。そう思って暴力に耐えることが彼女の生きがいになってしまうわ。

 

DVの関係が出来上がると、男性がイライラして緊張が高まり、暴力が繰り返された後、男性が反省して行動を改め、過剰にやさしくしてくれる時期が訪れるの。幸せな時期は長くは続かなくて、いずれ暴力が始まるのだけれどね。

 

この束の間の男性の優しさは、男性の暴力に耐えて彼を支え続けた女性にとって、この上ない幸せな報酬になるわ。

 

この幸せな報酬のお蔭で、共依存の関係を断ち切ることが難しくなるのよ。

 

加護亜衣さんとDVと共依存の関係

加護亜衣さんは、幼い時から両親の離婚や、再婚した父親の事業の失敗など、家庭環境があまり恵まれていなかったみたい。十分な依存欲求と自律欲求の充足の過程を踏まないまま、12歳でアイドルとしての収入で家計を支えていたの。

 

アルコール依存症の家庭の子供たちに通じる不安定さがあるわ。

 

komakosensei.hatenablog.com

 上手く行かない人生の中で支えてくれると信じていた男性と共依存の関係に陥ってしまったのね。

 

でも今回、警察に通報できたというのは、共依存から脱出する為の行動をとれたということ。 大きな一歩よ