Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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うつ病の急性期に家族ができること

うつ病の急性期に家族ができること

うつ病の急性期は、気分の落ち込みや不眠など、うつの症状が強くて家族もきっと戸惑うでしょうね。

うつ病から回復するには、とても長い間治療を行う必要があるわ。その間、治療に専念する環境を作って回復を助け、社会復帰を果たしていくためには家族のサポートが欠かせないわ。

 

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■うつ病の急性期での家族や周囲の接し方

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うつ病の人は一見、気力がなく、だらしない状態に見えるかもしれないわね。でも、これはストレスによって疲労し、脳内の神経の伝達が上手く行かなくなったことが行動に表れているからよ。
病気を早く回復させるために家族が頑張りすぎたり、逆に辛そうだからといって腫れ物に触るような対応をしてしまうことがあるわ。

大切な家族だからこそ、どうにかしようと頑張ってしまったり、気を使いすぎてしまうのよね。

家族がうつ病にかかったら、次のような事に気を付けて接してあげるといいわ。

 

励ましや叱責をしない

疲労している状態なのに「がんばれ」という言葉をかけられたり、「しっかりして」なんていわれると、うつ病の人は何もできない今の状態を悲観し、自分を責めて追いつめてしまうわ。


決断をさせない

うつ病になると思考能力が低下し、夕食のメニューを決めるような小さな決断でも負担になるわ。
木をつけてほしいのは、悲観的な思考に陥ってしまって、「自分は役に立たないから仕事をやめよう」というような重要な決断を下してしまうこと。そんなときは今はゆっくり休み時期だと伝えて。決断は病気が治ってから行うように声を掛けてあげてね。


ゆっくりと休める環境をつくる

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大体のうつ病の人はまじめで仕事熱心で責任感が強いのよ。うつ病になるとゆっくりと休養する必要があるけれど、うつ病の人は休むことに罪悪感を感じてしまうことがあるの。

こんなときには、家族が休養を進めてあげて。罪悪感が和らいで、休養しやすくなるわ。でも、気分転換だと思って外出などを進めるのはかえって負担になるから気をつけて。


関心を持っていることをつたえる

うつ病で苦しんでいる家族を見ると、どのように接して良いかわからなくなって、腫れ物に触るような対応になってしまうことがあるわ。うつ病になると不安感が強くなるわ。腫れ物に触るような対応をされると、孤独感を強めてしまうの。

だからって必要以上に声を掛ける必要はないわ。ただ、「辛い時は声を掛けて」って、「あなたに関心を持っているわよ。」ってことを伝えるだけで安心するものよ。


診察に同席する

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うつ病になると思考能力が低下してしまって、自分の状態を上手く伝えることができなかくなったり、お医者さんの言っていることを理解できないことがあるわ。

治療を始めたばかりの時は特に、診察に同席して本人の状態をお医者さんに伝えることや、お医者さんの言葉を本人に伝えるようなサポートをしてあげてね。


服薬の確認をする

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抗うつ薬や睡眠薬を飲むことに抵抗を感じて、自己判断で服薬を中断してしまうと、症状からの回復が遅れてしまうわ。服薬の重要性を伝え、自己判断で服薬を中断しないようサポートしてあげてね。
>>うつ病の回復期に家族にできることは? 

 

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