うつ病はどうやって治る?
うつ病は良くなったり悪くなったりを繰り返し、少しずつ段階を踏まえながら回復していくのよ。
でも、うつ病は症状の再燃や再発を切り返す危険が高い病気なの。急性期の状態が過ぎても、持続療法や維持療法が長期間必要よ。
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■うつ病の急性期治療
うつ病の治療を始めてから症状がなくなるまでの期間は、大体3か月といわれているわ。でもこれには個人差があるわよ。人によっては半年以上かかることもあるの。
この間、症状は一定の段階を踏まえながら回復していくのよ。
うつ病に効く薬を飲み始めると、まずイライラや不安感が回復していくの。次に憂鬱感などのうつ気分が取れていくわ。そして、何も手につかないような精神運動抑制が改善して、根気や興味関心が湧いて何をするのも億劫な感じが無くなっていくの。回復していくと、次第に喜びの感覚や生きがいを感じることができるようになってくるわ。
これは、治療の典型的な進み方よ。必ずこのような段階が順調に進むとは限らないわ。うつ病の症状は、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら回復していくものなのよ。
うつ病の症状が良くなったと感じたのに、精神症状が再び悪くなることもあるわ。この状態を「再燃」と呼ぶの。でも、治療を続けることによって症状はよくなっていくのよ。
あせらないでね。
■持続療法
うつ病の症状を感じなくなった時期を「寛解」と呼ぶわ。
でもこの時期は、社会復帰をするにはまだ早いのよ。まだ休養しながら治療を続けて行く必要があるわ。
持続療法が必要な期間は3か月から6か月よ。持続療法を続けて、症状の再燃が起こらないことを確認しながら、少しずつ社会復帰への準備を進めていきましょうね。
■維持療法
うつ病の症状が起こる前の元気な状態に戻ることを「回復」というわ。
でも、うつ病から回復して、念願の社会復帰を果たしても、残念なことにうつ病の症状をぶり返すことがあるのよ。このことを「再発」と呼ぶわ。
うつ病から回復して、社会復帰を果たしても、定期的に受診して必要な治療を続けることで、再発を予防することができるわ。この期間中の治療を維持療法と呼ぶの。回復してからも1~2年の期間は持続療法を続ける必要があるわ。
■うつ病には周りの人のサポートが必要
うつ病から完全に回復して安定した社会生活を送れるようになるには、長い期間が必要なのよね。うつ病の治療の成功秘訣は、家族や会社など、周囲の理解とサポートを得ることね。
一人で抱え込まないで、周りの人の助けもかりてね。