こんにちは、Dr.komakoです。
アトピー性皮膚炎の診断基準はガイドラインで決められているの。症状の強さは点数をつけて決めるわ。症状と、必要な検査を行って、アトピー性皮膚炎の診断をするのよ。
アトピー性皮膚炎の診断方法
アトピー性皮膚炎の診断基準
アトピー性皮膚炎は「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」の診断基準にのっとって診断されるの。主なポイントは次の通りよ。
- かゆみがある
- 特徴的な湿疹とできやすい部位:赤い発疹(紅班)・じくじくした赤い発疹(湿潤性紅斑)・かさぶた(痂皮)・皮膚の表面がごわごわと固くなる(苔癬化)・皮膚が細く剥がれた状態(鱗屑)などが額・目や口のまわり・唇・耳の周り・首・手足の関節・胴体などに左右対称にできる。
- 経過:乳児では2か月以上、それ以外の年齢では6か月以上症状が続き、繰り返し起こる。
この3つのうち、1と2もしくは3が当てはまったらアトピー性皮膚炎だと診断されるわ。家族の中にアトピー性皮膚炎・気管支ぜんそく・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎を患ったことがある場合や、本人が皮膚症状以外にこれらの病気にかかっている時には、3の期間よりも早く診断が下されるわ。
アトピー性皮膚炎のかゆみの程度
かゆみの程度は、本人にしかわからないの。そこで、かゆみの程度を点数化して客観的に表す方法があるのよ。かゆみの程度を、0~10の数字で表すの。0は全くかゆくない、10は最もかゆみがひどいという表現になるの。
アトピー性皮膚炎の検査
お医者さんが皮膚の状態を見るほかに、アトピー性皮膚炎の診断を行う上で免疫に関する検査やアレルゲンを特定する検査が行われるわ。
血液検査
- IgE:血液中のIgE(免疫グロブリン)の値を調べる。ダニ・卵白など項目別にIgEを調べ、アレルゲンを調べる。
- 好酸球:アレルギー反応や炎症があると増える。
皮膚検査
- 皮内テスト:アレルゲンを溶かした液を皮下注射し、アレルギー反応を見る。
- スクラッチテスト:前腕の屈曲部にハリで傷をつけ、アレルゲンを少量たらし、アレルギー反応を見る。
- パッチテスト:皮膚にアレルゲンを塗ったシートを張り、アレルギー反応を調べる。
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