Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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アトピー性皮膚炎の保湿の仕方

こんにちは、Dr.komakoです。

 

アトピー性皮膚炎の治療では、保湿が最も大切な治療よ。アトピー性皮膚炎の人はセラミドが少なくて、肌のバリア機能が低下しているの。保湿を行うことで肌バリア機能を修復し、ほこりや汗などの刺激でも炎症を起こしにくい肌にするのよ。

 

アトピー性皮膚炎の保湿の仕方

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アトピー性皮膚炎の保湿の重要性

アトピー性皮膚炎の人は角質層の角質細胞をつなぎ止めているセラミドの量がすくないの。乾燥しやすくて、肌のバリア機能が上手く働いていないわ。肌のバリア機能が働いていないと、汗やほこりでも刺激になって炎症を起こしてしまうの。

 

アトピー性皮膚炎の治療では、角質層の潤いを補って角質層の構造を整えて肌のバリア機能を正常に保つことが最も重要なの。

肌の構造とスキンケアの考え方については、次の記事を読んでね。

 

komakosensei.hatenablog.com

 

アトピー性皮膚炎の保湿外用薬の種類

アトピー性皮膚炎に使われる保湿外用薬は、ローション、クリーム、軟膏の3つの種類があるの。病院で処方されるものもあれば、ドラックストアなどで売っている市販のものもあるわ。市販のものというのは、「医薬品」「医薬部外品」と書かれている一般的に販売されている基礎化粧品のことよ。肌に合うローションやクリームはドラックストアで購入して、軟膏は病院で処方してもらうなど、両方を組み合わせて使ってもいいわ。敏感肌の人は自分に合った保湿外用薬を見つけるのもなかなか大変だと思うけど、試供品などを上手に使って根気よく自分の肌に合うものを見つけてね。

 

アトピー性皮膚炎の保湿外用薬には次のようなものがあるわ。市販品を購入する時にも参考にしてね。

 

  • セラミド:皮膚にある点々の角質細胞間脂質であるセラミドが配合された製品。効果は高いが高価であることが多い。
  • ヘパリン類似物質:保湿効果が高くべたつき感が少ない。
  • 尿素クリーム・尿素配合ローション:保湿効果が高くべたつきも少ない。炎症がある部位に塗ると刺激が起こる可能性がある。
  • 油脂性軟膏:刺激が少ない。

 

アトピー性皮膚炎の保湿外用薬の使い方

アトピー性皮膚炎の保湿外用薬の使い方のポイントは次の通りよ。

一日に何回塗っても良い。

保湿性外用薬はステロイド外用薬と違うから、一日に何度でも使って構わないの。肌が乾燥していると感じたら積極的に使った方がいいわ。

 

シャワーや入浴のあと5分以内に塗る

保湿外用薬のクリームや軟膏は肌の表面を覆って肌の内部の水分を閉じ込める働きがあるの。だけど、クリームや軟膏自身に肌を潤す力は無いわ。入浴後すぐは肌は潤っているけれど、表面の水分はどんどん蒸発していって乾燥していくの。だから、入浴後はできるだけ早くスキンケアを行ってね。

 

入浴できないときは化粧水やぬるま湯を肌に吹きかけた後保湿外用薬を塗る

アトピー性皮膚炎では皮膚の清潔を保つこともとても大切よ。でも、風邪を引いたりして入浴ができない時もあるわね。そんな時は、霧吹きでぬるま湯を肌に吹きかけたり、ローションで水分を補ってからクリームや軟膏タイプの保湿外用薬を塗るようにしてね。

 

保湿外用薬は、アトピー性皮膚炎の症状が治まった後も習慣として続けてね。続けることで、再発を予防することができるわ。

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