こんにちは、Dr.komakoです。
アルコール依存症かもしれない、自分のアルコールの問題を何とかしないといけないと思った時、どうしたらいいのかしら?
アルコール依存症の治療は、長い時間が必要だし、周囲の支えが必要よ。
そしてなにより、自分自身がアルコールの問題を解決しようとする意志を持ち続けることが大切よ。
アルコール依存症の治療の進め方
治療を受ける場所は?
アルコール依存症の治療をしてくれるのは、精神科の病院や、心療内科よ。
かならず、「アルコール専門外来」を持っている病院やクリニックに行ってほしいの。依存症の治療は難しいから、アルコール依存症治療の実績のある病院で治療を受けたほうが効果が高いわ。
アルコール専門外来を持っている病院なら、お医者さんはアルコール依存症患者さんの内面の葛藤についてよく分かっているわ。それに、カウンセリングや自助グループを持っているはずよ。お医者さん以外のスタッフも、アルコール依存症が「病気」で、本人や家族が苦しんでいるということを理解しているわ。
正直なところ、アルコール専門外来を持っていない精神科の病院や、内科の病院では、アルコール依存症という病気に対しての認識が不足していて、偏見のある対応をしてしまったり、正しい対応ができなかったりということがあり得るの。
>>専門機関検索で病院を検索してみる。
アルコール依存症の治療の進め方
アルコール依存症の治療は、段階を追って進められていくわ。
最初は、身体からアルコールが抜けるまで、入院を勧められる可能性もあるわ。
アルコール専門外来のある病院なら、治療についての専門知識や実績があるから、お医者さんの説明を良く聞いて、必要だと思われる治療は積極的に受けてね。
- 第一段階:導入期
最初に病院の診察室に行って、断酒の必要性を説明されて、断酒を始めるまでの段階よ。この段階では、もしかしたら家族に無理やり連れてこられて、いやいや病院に来た人もいるわ。導入までの期間が、長くかかることもあるけれど、治療を進めて行くうえで、とても大切な段階よ。
- 第二段階:解毒期
断酒を始めて、様々な離脱症状と闘いながら、断酒の必要性の理解を深めて行く時期よ。離脱症状や、合併症の治療のために、入院治療をすすめられるわ。解毒期は大体3週間よ。辛い時期だけど、この時期を乗り切ったら、離脱症状は落ち着いてくるわ。
- 第三段階:リハビリテーション前期
離脱症状が落ち着いてきたら、リハビリテーションを始めて行くわ。断酒についての必要性を理解する精神療法を行ったり、カウンセリングを行っていくわ。退院後の生活に向かって、準備を始める時期よ。
- 第四段階:リハビリテーション後期
リハビリテーションの後期は、生涯続くといってもいいわ。
自宅で生活しながら、アルコール専門外来の通院治療を受けてたり、自助グループや断酒会、A.A.に通いながら断酒を続けて行くの。
必要に応じて、しばらくは抗酒剤を服用することもあるわ。
お酒を飲まない生活を送って、ストレスをお酒以外の方法で解消したり、より良い人間関係を築き、維持していくことが治療の目標になるわ。
アルコール依存症と闘う決意をしたら、是非読んで欲しい本があるの。
きっとあなたの助けになってくれるはずよ。
スポンサードリンク
あわせて読みたい記事
アルコール離脱症状 断酒を邪魔してアルコール依存症へ導くアルコール離脱症状とは
アルコール依存症とコルサコフ症候群 アルコールによって奪われる記憶