Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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インフルエンザワクチンは効果があるの?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

インフルエンザワクチンは効果があるのか、ワクチンを打ったけどインフルエンザにかかったという声はよく耳にするわ。インフルエンザワクチンにはインフルエンザを予防する効果はあるけど、100%ではないわ。でも、インフルエンザワクチンはインフルエンザが重症化するのを予防する効果があるの。

 

インフルエンザワクチンは効果があるの?

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インフルエンザワクチンの効果はどれくらい?

インフルエンザワクチンの効果は、その年によって変わってくるわ。インフルエンザワクチンの製造を始める時に、その年に流行するインフルエンザの型をあらかじめ予想しておくの。でも、インフルエンザワクチンの製造には時間がかかるから、予想していた型と違う型が流行ってしまうこともまれではないわ。

 

予想が外れたとわかってから、ワクチンを作り直すわけにもいかないもの。そういう年は、インフルエンザワクチンの効果は低くなってしまうわ。

 

平均的なインフルエンザの予防効果は、10人の発症を4人に減らすくらいね。乳幼児に至っては、予防効果は20%くらいしかないとも言われているわ。

 

それくらいしか効果がないの?と思った人も多いでしょう。そうなの。インフルエンザワクチンの抗体は、血液中にできるの。でも、インフルエンザは鼻やのどの上の方の粘膜で感染が起こるのよ。本当は、血液中じゃなく、鼻の粘膜に抗体ができてほしいのよね。

 

鼻にスプレーするフルミストという生ワクチンは、鼻の粘膜に抗体ができるから、かなり高い感染予防効果が期待できるわ。でもまだ、日本では認可されていないの。

 

インフルエンザを打たない方がいい、と主張する人もいるわ。インフルエンザは何度か感染することで免疫機能を高めてインフルエンザに感染しにくくなるから、効果が低いインフルエンザワクチンを接種しない方がいいというお医者さんもいるわね。

 

確かに、健康な人はインフルエンザにかかっても重症化するリスクは少ないし、感染して免疫をしっかり働かせて治した方がその人自身にはいいと思うわ。

 

ただ、日本は高齢化社会で、インフルエンザが重症化しやすい人が溢れているの。そう言う人にできるだけ感染しないでいてもらうためには、みんなで感染予防する必要があるわ。インフルエンザワクチンはできるだけたくさんの人に毎年受けてほしいと思います。

 

インフルエンザワクチンに重症化を防ぐ効果はあるの?

インフルエンザワクチンは、インフルエンザが重症化するのを防ぐ効果が期待できるわ。インフルエンザワクチンは高齢者がインフルエンザで死亡するリスクを80%減らすことができるという報告があるわ。

 

インフルエンザワクチンが高齢者以外のハイリスク群の重症化を防ぐという研究結果はたくさんあるわ。インフルエンザが重症化する可能性のある人や、その家族は積極的にインフルエンザワクチンを接種してほしいわ。

 

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 ただ、インフルエンザワクチンを打ったからと言って、インフルエンザ脳症になっても軽くて済むわけではないわ。インフルエンザ脳症を予防するのは難しいわ。乳幼児は子供だけではなく、周囲の大人もインフルエンザにかからないようにワクチンを打ってインフルエンザから子供さんを守ってあげてね。

 

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インフルエンザワクチンの効果はどれくらい持続するの?いつ打ったらいいの?

インフルエンザのワクチンの効果は大体5か月くらい持続するわ。インフルエンザの流行時期は12月から3月くらいの間よ。インフルエンザワクチンを接種してから効果があらわれるまでには2週間くらいかかるの。だから、12月には効果があらわれるように、11月中旬くらいにインフルエンザワクチンを接種するのがおすすめよ。

 

まだ打ってないという人でもあきらめないで。本格的な流行は、大体学校の冬休みが終わる頃よ。年内に打つことができればなんとか本格的な流行時には間に合うわ。

 

インフルエンザの予防接種は、13歳未満は2回、13歳以上は1回の接種よ。でも、本当はみんな2回接種したほうがインフルエンザの発症リスクは減らすことができるんだけど。

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