Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

バセドウ病が起こる原因は?

こんにちは、Dr.komakoです。

 

バセドウ病って聞いたことがあるかしら?

バセドウ病は、甲状腺の機能が亢進して起こる病気の90%を占める病気なの。

甲状腺ホルモンのコントロールができなくなってしまうことによっておこるのよ。

 

バセドウ病が起こる原因は?

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甲状腺ホルモンとバセドウ病

バセドウ病は、甲状腺機能が亢進することによっておこるわ。

甲状腺機能が亢進すると、甲状腺ホルモンの分泌が過剰になってしまうの。

甲状腺ホルモンは、身体の代謝をコントロールする働きや、体温を調節する機能や、交感神経を刺激する働きがあるの。甲状腺ホルモンが過剰になると、代謝が活発になりすぎて、つねにスポーツをしているような状態になるわ。体温が高くなって、汗をかきやすくなるし、交感神経が働きすぎてイライラしたり、落ち着かなくなってしまうこともあるの。

 

甲状腺ホルモンがコントロール出来なくなる原因は?

甲状腺ホルモンは、甲状腺で作られているけれど、ちょうどいい量を作るようにコントロールしているのは、脳の下垂体というところなの。下垂体から、甲状腺刺激ホルモンという、「甲状腺ホルモンを作りなさい」という命令を下すホルモンが分泌されて、その刺激を受けて、甲状腺は甲状腺ホルモンを作るのよ。

 

この調節機能が、自己免疫機能によって狂ってしまうことによって、バセドウ病が起こるの。

 

バセドウ病は、自己免疫機能によって、甲状腺を異常に刺激する抗体ができてしまって、甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまうのよ。そうすると、本来甲状腺ホルモンの量をコントロールするはずの甲状腺からの命令機能が働かなくなってしまうの。下垂体のコントロールを失った甲状腺は、自己免疫の刺激でどんどん甲状腺ホルモンを分泌するようになるわ。

 

バセドウ病は、自己免疫機能によって甲状腺の機能が亢進して、過剰に作られた甲状腺ホルモンの影響を受けて代謝機能や体温調節機能、交感神経の亢進が起こってしまう病気なのよ。