Dr.komakoのおんなのよろず診療所

komako先生が女性の心と体の不調を解決します。

ラムゼイハント症候群は顔面神経麻痺を起すかも!早めの治療を!

こんにちは、Dr.komakoです。

 

ラムゼイハント症候群という病気は、小さい時にかかった水疱瘡のウイルスが原因で起こる病気なの。風邪症状から始まって、耳たぶや外耳道に発疹ができて、めまいや耳鳴りが起こるの。この病気の恐ろしいところは、発症すると高い確率で顔面のまひや共同運動という症状が起こることなの。

 

ラムゼイハント症候群は顔面神経麻痺を起すかも!早めの治療を!

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ラムゼイハント症候群の症状

ラムゼイハント症候群は、風邪をひいたような症状で発症するの。耳の周りや耳の後ろに違和感や鈍い痛みを感じるようになるわ。その数日後に、ヘルペス(痛みやかゆみのある小さな赤い発疹)が耳たぶや耳の穴にたくさんできるの。同時に、回転性のめまいや耳鳴り、難聴の症状があらわれるわ。そして、顔の神経の麻痺がおこるの。顔の筋肉がこわばったり、まぶたの開け閉めができないといった顔面神経の麻痺による表情筋の麻痺がおこるの。

 

発症の仕方は個人差があって、顔面神経麻痺が先行する人と、めまいなどの症状が先行する人がいるわ。

ラムゼイハント症候群の原因

ラムゼイハント症候群は、水疱瘡のウイルスが原因で起こるの。水疱瘡ウイルスは、正式には水筒帯状疱疹ウイルスというのだけど、感染力の強いウイルスで、ほとんどの人が小さい時に自然に感染して水疱瘡という病気を発症するの。

 

水疱瘡の症状は1週間ほどで自然に消えて行くけど、水泡帯状疱疹ウイルスは消えることは無く、神経節という場所に影を潜めているの。疲れが溜まったり、老化で抵抗力がなくなると、水上帯状疱疹ウイルスは活動を始めるのよ。

 

顔面神経の神経節に潜んでいた水泡帯状疱疹ウイルスが活動を始めると、ラムゼイハント症候群を発症するわ。顔面神経に自己絞扼ができて表情筋の麻痺をおこし、周囲の神経にも影響を及ぼして耳鳴りや難聴を引き起こすの。

ラムゼイハント症候群の検査

ラムゼイハント症候群は、耳にできた水泡を見るとすぐに診断を下すことができるわ。この水泡の現れ方はとても特徴的なの。確定診断には、血液検査で血清抗体価や特異的IGMという値の上昇を測定したり、モノクローナル抗体というものを使ってウイルスの高原を検出するのよ。

ラムゼイハント症候群の治療

ラムゼイハント症候群は、発症してから10日以内に充分な治療を行う必要があるの。顔面神経の変性が進むと、治療が難しくなってしまうからよ。耳の痛みや水泡があらわれたら、すぐに耳鼻咽喉科にかかってね。

 

治療には、ウイルスの働きを抑える抗ウイルス剤と顔面神経の炎症を抑えるステロイド剤、強い痛みを抑えるための鎮痛剤が使われるわ。

ラムゼイハント症候群と顔面神経麻痺

ラムゼイハント症候群にかかると、顔に左右差ができたり、まぶたがとじにくいといった表情筋の麻痺の症状があらわれるの。また、口をあけると目がとじるといった、自分ではコントロールできない病的な共同運動が起こる事があるの。

 

ラムゼイハント症候群の顔面神経麻痺は、自然に治って行く人は全体の30%で、後の70%セントの人には何らかの顔面神経麻痺が残ってしまうの。顔面神経の変性は、発症してから10日ほどで完成してしまって、この状態になると顔面神経麻痺の症状は治りにくくなるの。以下に早く病気に気が付いて治療を始めるかが大切になるわ。でも、とても残念なことに、早期に適切な治療を行っても、完治する人は全体の60%くらいしかいないの。

 

後遺症が残ってしまった時には、手術やリハビリで治療をしていくことになるわ。

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