こんにちは、Dr.komakoです。
便秘に悩んでいる人は意外と多くて、市販お薬で対処しているという人も多いのではないかしら。実は「便秘」という病気の定義を取り違えている人も多いの。毎日出ているから大丈夫だと思っている人が便秘である場合もあるし、数日に1回の排便でも、便秘ではない場合があるのよ。
便秘とは?毎日出ていても便秘になっていることがあるって本当?
便秘の定義
便秘とは、「満足いく排便がない状態」だととらえることができるわ。毎日排便があったとしても、「しっかり出きっていない気がする。」「お腹が張っている感じがする。」という人は、便秘だといえるわ。
「排便は3日に1回だけど、毎回すっきり出る。」という人は便秘ではないの。ただ、排便の期間が長すぎる人は、すっきり出ていても便秘の状態よ。食べたものは、口から入った時点から30時間から120時間かけて排泄されるの。5日以上でない人は便秘だと考えてね。
便秘の種類
便秘には、一過性の便秘と慢性の便秘があるの。
一過性便秘
一過性便秘は、一過性単純性便秘と症候性便秘の2種類があるの。
- 一過性単純性便秘:食生活やストレス、生活環境の変化や旅行などによっておこる一時的な便秘。
- 症候性便秘:腸ねん転や腸閉塞などの病気が原因で起こる。激しい腹痛や嘔吐を伴うことが多い。
慢性便秘
慢性便秘は腸の機能が低下して起こる「常習性便秘」と何らかの病気が原因で起こる「症候性便秘」があるの。常習性便秘は次の3つのタイプに分けられるわ。
- 結腸性便秘(弛緩性便秘):結腸の緊張が緩み、蠕動運動が弱いことが原因で起こる。虚弱体質・内臓下垂・病後の体力低下・多産が原因になりやすい。
- 直腸性便秘:直腸の神経が鈍り、便意を感じにくくなるため蠕動運動が起こりにくくなることが原因。便意を我慢することで起こりやすくなる。
- けいれん性便秘:蠕動運動が強すぎることで起こる、過敏性腸症候群の一種。精神的なストレスが原因で自律神経が乱れることが原因で、腸がところどことくびれて狭くなる。食後の下腹部痛が特徴的な症状。
便秘に隠れた怖い病気
症候性便秘には、大腸がんや大腸ポリープ、すい臓がん、肝臓がん、子宮筋腫、うつ病などが原因になっていることがあるの。便秘だからと言って病院に行くのって抵抗があるかもしれないけど、病院で検査してみないと、こういった怖い病気を発見することができないわ。
便秘の状態が続くときは、是非一度病院へ行ってお医者さんに相談してみてね。
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