Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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食物繊維が便秘に逆効果になる可能性も!便秘のタイプに合わせた食物繊維の取り方

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食物繊維が便秘に逆効果になる可能性も!便秘のタイプに合わせた食物繊維の取り方

便秘の改善には食物繊維をたくさん取ることが大切だってよく言われるでしょう?でも、気をつけないと、便秘のタイプによっては食物繊維が逆効果になって便秘を悪化させてしまう可能性があるの。

 

食物繊維をとると逆効果になる便秘

食物繊維をとると逆効果になる便秘は、けいれん性の便秘よ。

 

けいれん性の便秘は過敏性腸症候群の一種なの。大腸の蠕動運動が強すぎて、便秘と下痢を繰り返してしまうの。

 

けいれん性の便秘の原因はストレスよ。

 

ストレスによって自律神経がバランスを崩して、腸をけいれんさせるの。すると、腸のいたるところにくびれができて、便が通れなくなってしまうの。

 

けいれん性の便秘では、できるだけ腸への刺激を少なくしたいの。でも、食物繊維は必要よ。

 

食物繊維には水溶性のものと不溶性のものがあるの。不溶性の食物繊維は水に溶けずに便に交じって水分を含み、便を柔らかくしてくれるの。便の量を増して大腸を刺激して便秘を改善する効果があるの。

 

通常の便秘なら、できるだけ積極的に取りたいところだけど、けいれん性の便秘にとっては刺激が強すぎるのよ。

 

けいれん性の便秘の人は、水溶性の食物繊維をとることをおすすめするわ。水溶性の食物繊維は水に溶けてドロドロの液体になり、腸の粘膜を守ってくれるの。善玉菌を増やしてくれて、整腸作用があるの。

 

水溶性の食物繊維を含むのは、こんにゃくや海草、リンゴなどの果物よ。

 

水溶性の食物繊維をとるのと同時に、香辛料やアルコール、カフェインといった腸に刺激を与えるものをできるだけ取らないようにしてね。

 

食物繊維を積極的に取りたい便秘

反対に、食物繊維を積極的に取ってほしい便秘は、弛緩性の便秘や直腸性の便秘よ。

 

弛緩性の便秘は、腸の蠕動運動が弱くなってしまっているの。それで、十分に便を外に追い出す力が足りなくなっているのよ。

 

直腸性の便秘は、便意を我慢していて便意をおこす自律神経の働きが弱くなってしまった便秘よ。

 

どちらの便秘も、不溶性の食物繊維をたくさん取って、便の量を増してどんどん腸を刺激してほしいの。水溶性の食物繊維も大切よ。善玉菌が増えて腸の働きを整えてくれるわ。

 

野菜、果物、キノコ類、海草類、豆類をバランスよくとってね。それと、朝食は必ず取ってね。空腹の朝にしっかり胃を刺激して、大腸を反射で動かすことが排便習慣を取り戻す大切なポイントなの。

 

朝食だけではなく、3食きちんとバランスのとれた食事をとることが便秘の改善には重要なのよ。

 

「そうは言っても、毎食は無理!」という人は、機能性食品を上手に取り入れてね。

 

おすすめなのはチアシードよ。チアシードと水があれば生きていけるといわれるくらい栄養のバランスがいいの。食物繊維をとてもたくさん含んでいるから、少量とるだけで水溶性食物繊維も不溶性食物繊維もとることができるわ。

 

お腹の中で10倍以上にも膨らむから、ダイエットにも最適なの。女優さんたちは、グリーンスムージーに混ぜて飲んでいるみたいね。私も真似してみようかしら。

 

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