こんにちは、Dr.komakoです。
卵アレルギーの人は、インフルエンザワクチンの副反応が強く出る傾向があるわ。インフルエンザワクチンは、鶏の卵を使って製造されるからよ。副反応よりも、インフルエンザワクチンから受ける恩恵を考えると、アナフラキシーショックをおこすくらい強い卵アレルギーの人以外はインフルエンザワクチンを接種したほうがいいでしょう。
卵アレルギーでもインフルエンザワクチンを打っていいの？
インフルエンザワクチンに鶏卵由来成分は含まれる？
インフルエンザワクチンは、鶏の卵を使って作られているわ。鶏の有精卵の尿膜腔にインフルエンザウイルス接種して、2～３日培養するの。卵から取り出したウイルスは精製してインフルエンザワクチンの材料に使われるわ。高度な精製技術を用いているけれど、どうしても卵由来成分はインフルエンザワクチンの中に含まれてしまうの。
卵アレルギーの人でもインフルエンザワクチンを接種するべき？
卵アレルギーの人は、卵を食べて身体の中に卵の成分が入るとアレルギー反応が起こるわ。インフルエンザワクチンに含まれる卵由来成分が体に入って行っても、同様にアレルギー反応が起こる可能性が高いの。でも、全身性の重篤な副反応が起こることはまれなの。
以前は、皮内反応と言って、薄めたインフルエンザウイルスを打って副反応が起こるかどうかを見極めていたわ。少ない量のワクチンを数回に分けて接種する分割接種を勧められることもあるかもしれないわね。でも、皮内反応では接種後にアレルギー反応が起こることを100％予見することはできないの。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザに感染する可能性を低くして、重症化を予防する効果があるわ。卵アレルギーなど、アレルギー体質の人は、気管支ぜんそくを持っている人も多いのではないかしら。
気管支ぜんそくは、インフルエンザが重症化するハイリスク群に該当するわ。インフルエンザワクチンの副反応よりも、インフルエンザワクチンから得られる恩恵の方が高いと思うわ。
卵アレルギーでインフルエンザワクチンを接種しない方がいいと思われる人は、卵を食べたらアナフラキシーショックをおこすほど強い卵アレルギーの人よ。それほど重傷ではない卵アレルギーの人は、もちろん接種前にお医者さんに卵アレルギーがあることを伝えて安全性を確認する必要があるけれど、できるだけ積極的にインフルエンザワクチンを接種したほうがいいでしょう。
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