Dr.komakoのおんなのよろず診療所

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卵巣がんと診断されるまで

こんにちは、Dr.komakoです。

卵巣がんは、症状が現れにくくて、気が付いたときには、かなり進行している、ということが多いの。
卵巣がんを疑う症状があらわれて、診断されるまでの流れを今日は説明するわ。

 

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卵巣がんと診断されるまで

 

■卵巣がんの症状

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卵巣がんは、かなり進行しないと症状が現れないの。
卵巣がんを早期発見しようと思ったら、定期的にがん検診を受けるしかないわ。

卵巣がんになって、現れる症状は、次のようなものが考えられるわ。

「なんだかお腹がはっている。」
「太っていないのに、お腹だけが大きくなった。ズボンが入りにくい。」
「お腹は空くのに、すぐにお腹がいっぱいになる。」
「お腹が痛い。」
「骨盤が痛い。」
「腰が痛い。」
「トイレが近くなった。」
「おしっこが出にくい。」

最初は、大したことは無いだろうとおもってしまう症状ばかりなの。
この症状がだんだんひどくなって、さすがに不安を覚えて病院に行くというケースが大半を占めるわ。

早期発見には、定期的ながん検診が大切。
つぎに、日常的な身体のサインを見逃さないで、すぐに病院に行くこと。

 

■病院選び

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卵巣がんの症状が現れたら、できれば婦人科のある大きな病院を受診したほうがいいわ。
婦人科で診てもらうと、内診や超音波診断でがんを発見することができるわ。小さな病院だと、大きな病院を紹介してもらって最初から検査を受けることになるけど、がんを見逃す心配は少ないわ。


内科で診てもらうのであれば、卵巣がんが心配だということを伝えて。もしかしたら、画像診断をしないで便秘など、他の病気と診断されるてしまう可能性があるわ。

 ■問診

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どんな病院でも、最初に問診を行うわ。
最初に問診票に記入すると思うの。この時、いつから、どんな症状が起こって、今どんな状態なのか、できるだけ細かく記入してね。
問診票に書くことで、頭の中が整理されて、お医者さんに正確な情報を伝えやすくなるわ。
卵巣がんではないかと心配していることもちゃんと伝えてね。

 

卵巣がんの検査

 

■血液検査

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卵巣がんでは腫瘍マーカーは診断を行う上で大切なデーターになるわ。
卵巣がんの進行度や、癌が陽性がどうかを判断するのに、腫瘍マーカーは有効な検査方法よ。

 

■内診


お医者さんが膣の中に指を入れて、子宮や卵巣の状態を調べる検査よ。
卵巣の左右の大きさの違いや、腫瘍の固さ、腫瘍が癒着しているのかどうかを調べることができるわ。

 

■直腸診


直腸に指を入れて、卵巣の様子や、直腸への癒着を調べることがあるわ。

 

■超音波検査


超音波エコーの検査は、卵巣がんの検査では膣の中にグローブという検査の機械を入れて行うの。
超音波エコーは、放射線も出さないし、痛みもない、安全な検査よ。
卵巣の近くまで行って卵巣の状態を確認できるし、周囲の臓器に転移していないかを調べることもできるわ。

 

■画像検査


CTやMRIという装置を使って体の中の写真を撮って、腫瘍の位置や周囲の臓器に転移しているかどうかを調べるの。
手術の範囲や、治療方針を決めるためにも、とても大切な検査よ。

 

■PET検査


がんが転移しているかどうかを調べる検査よ。
とても精度が高い検査で、小さな病変も発見することができるわ。

手術の方針を決める

■開腹手術

検査でがんの大きさや転移の有無が分かったら、腫瘍を取り除く開腹手術を行うの
でも、広範囲に転移していたり、腫瘍が大きかったりした場合は、最初に化学療法を行って腫瘍を小さくしてから手術を行うわ。

 

がんの診断

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■病理検査

 

開腹手術を行って、腫瘍を取り除いたら、腫瘍がどんな性質を持っているのかを調べるの。
卵巣の腫瘍は、85%は良性で、腫瘍が見つかったからと言ってがんだとは限らないわ。
がん細胞だったとしても、卵巣がんにはいろいろな種類があるから、がんの種類を特定することは、治療方針を決めるためにもとても大切なことよ。

 

治療方針の確定

 

■化学療法

 

がんの種類が分かって、転移している範囲も分かったら、今後の治療方針を決めるわ。
卵巣がんは、ほとんどの場合化学療法を行うの。
どんな種類の抗がん剤を使うのか、がんの状態によって変わってくるわ。

 

   

ガン検診