こんにちは、Dr.komakoです。
子宮内膜症の検査には、どんな項目があるのかしら。子宮内膜症は、若い女性がかかることが多くて、婦人科にかかるというだけでも抵抗を感じるかもしれないわ。あらかじめどんな検査を受けるのか知っておいたら、少しは気持ちが楽になるかしら?
子宮内膜症の検査
問診
子宮内膜症の検査で一番最初に行われるのが問診よ。
子宮内膜症は、一度診断されたら閉経まで治療が続く、治療経過の長い病気よ。お医者さんとも、長い付き合いになるわ。初診の問診は、そのお医者さんとの出会いの場でもあるの。
子宮内膜症の症状には、月経痛や性交痛、排便痛など、辛いけど人に言いにくい痛みに悩まされるわ。お医者さんには、どんなに言いにくいことでも、辛い症状を伝えてね。
問診で、お医者さんに伝えるポイントは次の3つよ。
月経痛
月経痛は、月経期間の何時ぐらいにおこって何日くらい続くのかしら。痛みはだんだんひどくなっている?月経痛で日常生活に支障が出ることってあるのかしら。
月経時以外の痛み
月経痛以外で、痛みや不快な症状は起こっている?性交時の痛み、排便時の痛み、慢性的な腰痛など、心当たりのある症状はないかしら?
不妊
妊娠を希望するのかどうかは、治療方針を決めるうえで大切なポイントになるの。将来的に妊娠を希望しているか、現在妊娠を希望しているのか、不妊に悩んでいるのであればいつから妊娠を希望しているのかを伝えてね。
問診で伝えなければいけないことは、たくさんあるし、細かい内容でもあるわ。この記事をチェックして持っていくといいわよ。
チェックシートと一緒に、基礎体温をつけて基礎体温表を持っていくと、問診はとてもスムーズに進むわ。
基礎体温の付け方はこちらの記事をご覧ください。
内診と直腸診
内診は抵抗を感じる人もいるかもしれないけれど、子宮内膜症の検査では一番大切な検査なの。緊張すると、膣が狭くなってかえって痛みを感じるかもしれないわ。診察台に上がったら、深呼吸してリラックスを心がけて。
内診では、次の事をしているの。
膣鏡による検査
膣鏡をつかって、膣や子宮の状態を観察するの。子宮の表面の状態がわかるわ。
双合診
片方の手を膣の中に入れて、もう片方の手をお腹の上に置いて、子宮を療法の手で挟むようにするの。子宮の向きや大きさ、腫れがあるかどうかが分かるの。子宮を動かしてみると、周りの臓器と癒着が起こっているかどうかが分かるわ。卵巣が腫れていたら、指で確認ができるわ。
膣腸腹壁双合診
直腸と膣に指を入れて内診を行うの。直腸だけに指を入れることもあるわ。この検査では、子宮の後ろ側の壁から卵巣にかけての状態が分かるのよ。
超音波検査
内診の後は、超音波検査でお医者さんと一緒に子宮や卵巣の状態を確認するの。超音波検査は、放射線を使わないし痛みも感じないとても安心な検査よ。
お腹の上からプローブ(探触子)を当てて子宮を見る「経腹超音波検査」と膣の中にプローブをいれる「経膣超音波検査」があるわ。経膣超音波検査の方が画像が鮮明で、病変がはっきりわかるわね。
血液検査
血液検査は、子宮内膜症の病気自体には特に必要がない検査よ。でも、月経過多の症状があれば、貧血が心配だわ。
子宮の病気で一番怖いのは、子宮や卵巣のがんよ。腫瘍マーカーを使って、がん細胞がないかどうかを調べるの。
MRI
超音波検査で子宮腺筋症や子宮内膜症性卵巣嚢胞が疑われるときは、MRIで詳しく調べる必要があるわ。
MRIの画像はとても鮮明で、子宮筋腫の筋腫核や、子宮腺筋症の出血の状態、卵巣嚢胞の溜まっている内容液の成分までわかるの。
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