こんにちは、Dr.komakoです。
子宮内膜症の治療には、3つの選択肢があるわ。経過観察・薬物治療・手術の3つよ。病気の状態や痛みの症状、患者さんの年齢やライフスタイルによって治療方針を考えるの。
子宮内膜症の治療には3つの選択肢があります
経過観察
子宮内膜症は月経痛など日常生活に支障が出るような症状を訴えて病院に来ることがほとんどよ。でも時に、他の病気の検査を受けて子宮内膜症が発見されることがあるわ。
子宮内膜症による症状が無くて、子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)が無いか、もしくはとても小さいというときは、特に治療を行わずに経過を見て行くの。
妊娠して月経が止まると、子宮内膜症は改善するわ。小さな子宮内膜症性卵巣嚢胞はだんだん消えてなくなることもあるの。
ただ、3か月から半年に一度は定期的な検査を受けて、病気の状態を見るようにして。子宮内膜症状態が悪化するようであれば、すぐに治療をはじめましょう。子宮内膜症が不妊の原因になることもあるし、子宮内膜症性卵巣嚢胞は、大きくなると破裂することもあるし、がん化することもあるのよ。
薬物治療
薬物治療には、2つの選択肢があるの。鎮痛剤による治療とホルモン剤を飲んで病気の進行を抑える方法よ。
最初は、鎮痛剤を使うわ。鎮痛剤で痛みをコントロールして日常生活が送れるようであれば、ホルモン剤を服用する必要はないの。
ホルモン剤は、排卵を押さえて子宮内膜細胞の増殖を抑えるの。痛みは緩和されるけれど、排卵や月経が止まるから、治療中は妊娠できないわ。
手術
子宮内膜症性卵巣嚢胞(チョコレート嚢胞)が見つかると、手術を勧められるわ。子宮内膜症性卵胞は放置すると破裂する恐れがあるからよ。
子宮内膜症性卵巣嚢胞の手術は、卵巣嚢胞を取り除く卵巣嚢胞摘出術と、卵巣自体を取り除いてしまう付属器摘出術があるわ。病気に状態や、妊娠の希望があるかどうかで治療方法を決めるのよ。
子宮腺筋症では、子宮腺筋症の部分だけを取り除く子宮腺筋切除術という方法があるの。この手術は薬物療法が効かなくて、子宮を残しておきたいという人にだけ勧められるまれな手術よ。子宮は残るけれど、妊娠や出産にはリスクが伴うし、再発する可能性も高いから、あまり行われることは無いの。
子宮腺筋症の症状が強くて、薬物療法でも効果がないとか、薬物にアレルギー反応があって薬を飲み続けられない人は、子宮を全摘出するという選択肢もあるわ。
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