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子宮筋腫の全摘出術の方法

こんにちは、Dr.komakoです。

 

子宮筋腫で全摘出手術を行うのは、最近ではとてもまれになってきたわ。でも、子宮筋腫の状態によっては、子宮をすべて取り除く、全摘出手術を行う必要があるの。

 

子宮筋腫の全摘出術

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子宮筋腫の全摘出術になるのは?

子宮筋腫での手術方法は、子宮筋腫だけを取り除く核出術が主流なの。最近は、たとえ子供を産む年齢ではなくても、子宮を全摘出することは少なくなっているわ。でも、やむを得ず全摘出手術を行わなければならない時があるの。

  • かなり巨大になった筋腫がある場合
  • 子宮筋腫がいくらのように無数に散らばっている場合
  • 手術中に出血が多量になることが予想される場合

 

子宮筋腫の全摘出術の方法は?

子宮筋腫の全摘出手術には、開腹手術による単純子宮摘出術と、膣から子宮を取り出す膣式全摘出術があるわ。

単純子宮全摘出術とは?

単純子宮全摘出術は、開腹して卵巣と膣は残して子宮だけを取り除く手術なの。

 

子宮や卵巣は、お腹の中で靭帯で他の臓器を繋がっているの。全摘出手術を行うときは、子宮と卵巣、子宮と骨盤を結んでいる靭帯を切断していくの。卵巣や卵管は糸で結んで骨盤の両側に固定するの。そうすると、子宮は全ての臓器から切り離されて、取り出すことができるのよ。子宮は赤ちゃんを育てる時はとても大きく膨らむけれど、普段は卵くらいの大きさなの。子宮がなくなってできる空間はごくわずかで、いずれ腸が埋めて行くわ。

 

膣は子宮から切り離した後糸をかけて閉じてしまうの。膣が残るから、手術後も性生活は変わらずに行うことができるわ。

 

単純子宮全摘出手術にかかる時間は1時間~2時間くらいよ。入院期間は、1週間から2週間になるわ。

膣式全摘出術とは?

膣式全摘出術は、開腹せずに膣の一番奥を切ってそこから子宮を摘出する手術よ。この場合も、卵巣や卵管は残して骨盤の両側に固定し、子宮だけを取り出すの。膣式全摘出術は、原則的に自然分娩を経験している人が対象になるの。

 

膣式全摘出術は、お腹に傷ができないし、痛みが軽くて回復が早いというメリットがあるの。でも、視界が狭い分リスクが高くなるわ。最近は、腹腔鏡で視界を確保しながらより安全に行えるようになってきたわ。ただ、腹腔鏡の補助を行える病院は限られているわ。

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komakosensei.hatenablog.com

 

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