こんにちは、Dr.komakoです。
急性音響性難聴は、ライブ会場やヘッドフォンなどで大きな音を長時間効き続けたことによっておこる難聴なの。音のエネルギーによって内耳にある蝸牛の中の感覚細胞が障害されて起こるの。大体は翌日にはよくなるけれど、次の日も難聴の症状が残っていたら、すぐに治療を開始する必要があるわ。
急性音響性難聴ってどんな病気?
急性音響性難聴の症状
ライブ会場で大きな音量の音楽を聞いたり、長時間ヘッドフォンで音楽を聴き続けた後、片方の耳に耳鳴りや耳閉塞感を感じるの。急性音響性難聴では、めまいを伴うことは無いわ。重症化することは少なくて、ほとんどの場合、翌日には症状は消えているの。でも、ダメージが大きい時は難聴や耳鳴りなどの症状が残ってしまうのよ。
急性音響性難聴の原因
たとえば、耳の近くで爆発するような大きな音がなったとするわ。音がなるのは一瞬だけど、大きな音は大きく空気を震わせて、かなりのエネルギーの空気の振動となって鼓膜に伝わるわ。その振動を、耳小骨がさらに30倍にも増幅させて蝸牛に伝えるの。蝸牛の中の聴覚細胞に伝わる時には、大変なエネルギーになっているわ。内耳はダメージを受けて、機能を果たせなくなるの。
爆発ではなくても、大音響のライブ会場やそれほど大きくなくても長時間衝撃を与え続けるヘッドフォンやイヤホンは、内耳を傷つけてしまう可能性があるの。
ダメージが一時的ならいいけれど、大きなダメージは回復することができなくなって耳鳴りや難聴の症状が残ってしまうの。
急性音響性難聴の検査
聴覚機能検査を行って、聴覚のダメージを調べるのよ。
急性音響性難聴の治療
急性音響性難聴は、できるだけ早く治療を始めたほうがいいわ。ダメージを受けてから1週間以内なら、かなりの確率で元の状態に戻ることができるけれど、治療が遅れると治療効果が薄れてしまうの。まれに、感覚細胞のダメージが深刻な状態になってしまって、治療しても元の状態に戻れないこともあるわ。
治療は、血流改善薬で内耳の血流を改善したり、ステロイド剤で炎症を抑えて内耳の回復を促していくの。
音楽を聞くのは素敵だけど、音量には気を付けてね。
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