こんにちは、Dr.komakoです。
自律神経失調症の症状で、めまいが起こることがあるの。交感神経と副交感神経の働きが上手く行っていないことから起こるめまいなの。めまいの他に自律神経症状から起こる身体の不調を訴えることが多いけれど、めまいに関する検査では異常は見つからないのよ。
自律神経失調症とめまい
自律神経の働き
自律神経は血管や内臓などの働きをコントロールしている神経なの。交感神経と副交感神経の2種類の神経からできているの。交感神経が強く働いているときは副交感神経は休んでいるし、副交感神経が働いているときは交感神経が休んでいるというふうに、交代でバランスを取りながら働いているのよ。
交感神経が働いているときは、身体が活動的になっている時で、副交感神経が働いているときは身体が休んでいる時なの。
自律神経失調症が原因のめまいの症状
メニエール病では回転性のぐるぐる回るようなめまいが起こると決まっているわ。でも、自律神経失調症が原因で起こるめまいでは、患者さんによって「ぐるぐる」だったり「ふわふわ」だったりと訴える症状が違うの。
自律神経失調症では、めまいだけではなく必ず他にもたくさんの自律神経失調症による症状が起こっているわ。自律神経失調症で起こる症状は次のようなものがあるわ。
- 頭:頭痛・頭重
- 耳:耳鳴り・閉塞感
- 口:口渇・痛み・味覚異常
- 眼:疲れ目・涙目・ドライアイ
- 心臓・血管:動悸・峡部圧迫感・めまい・血圧変動・のぼせ・冷え
- 呼吸器:息切れ・息苦しさ
- 消化器:吐き気・腹部膨満感・便秘・下痢・胃部不快感・ガスが溜まる
- 手・足:しびれ・痛み・冷え・ふらつき
- 皮膚:多汗・乾燥・かゆみ
- 全身症状:倦怠感・疲労感・食欲不振・微熱・睡眠障害
- 精神症状:不安・いらいら・集中力の低下・恐怖感・落ち込み・易怒性・思考力の低下
自律神経失調症がめまいをおこす原因
自律神経失調症では、交感神経の働きが過剰になっていることが多いの。交感神経は血管を収縮させて血流を悪くしてしまうの。身体の平衡を保つために働いている前庭神経の血流が、過剰な交感神経の働きによって悪くなると、めまいや耳鳴りを引き起こすのよ。
自律神経失調症が原因のめまいの検査
自律神経失調症が原因のめまいでは、病院で検査しても内耳や脳の異常は見つからないわ。血液検査や心電図検査、脳波の検査、自律神経機能検査を受けて自律神経の働きを調べるの。
自律神経失調症が原因のめまいの治療
自律神経失調症の治療は、ストレスとの付き合い方を見直すことや、生活の乱れを整えることが一番大切なことなの。でも、ストレスをすぐになくすことなんてなかなかできるものではないわ。めまいがひどかったり、自律神経失調症の症状がひどくて辛い時は、心療内科を受診して、精神安定剤などのお薬を処方してもらったり、考え方を変えるためのカウンセリングを受ける治療を行うのよ。
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