こんにちは、Dr.komakoです。
花粉症は腸内環境を整えると予防することができるわ。腸内環境と免疫にはとても深い関係があるからよ。腸内細菌のバランスを整えると腸内免疫機能を整えることができるの。当然、アレルギー疾患である花粉症を予防することもできるわ。
花粉症は腸内環境を整えて予防する!
花粉症と免疫機能の関係
花粉症は、免疫機能の乱れによっておこる症状よ。花粉は本来人間の体にとって無害なもののはずなの。それなのに、免疫機能が花粉を有害物質だと間違えてしまって、攻撃することによって鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどの症状が起こるの。
花粉症が起こるメカニズムについては下に記事に詳しく書いています。
アレルギーは生まれつきの体質にもよるけれど、生活習慣の乱れやストレスが引き金になって起こることもあるわ。
生活習慣の乱れが原因で便秘になったり、ストレスが原因で下痢になったりすることもあるわ。生活習慣の乱れやストレスによって、腸内環境が乱れたためにおこる症状よ。
腸と免疫機能の関係
腸は口から取り入れて胃で消化された食べ物から、栄養分や水分を体内に吸収し、不要なものを便として身体の外の出しているわ。栄養の消化吸収と、免疫機能には一見何の関係もないと思うでしょう?
でもね、人間の免疫機能って、実はほとんどが腸に集中しているの。腸の粘膜の表面には、バイエル版と呼ばれるリンパ組織がびっしりと張り巡らされているの。
口から入ってきたものには、ほぼ100%と言っていいくらい細菌やウイルスなど人間の体に有害な物質が含まれているの。それらの外敵は、腸の粘膜から身体の内部に入り込もうとしているわ。それに、健康な人でも毎日4000個程度のがん細胞が生まれているの。がん細胞が生まれる場所も、腸のほとんどが腸の粘膜の表面なのよ。
腸内の免疫機能は、腸の粘膜に取り付こうとしている外敵や、次々と発生するがん細胞を見つけ、抗体をつくって排除しているの。腸の免疫機能は人が生きている限り24時間休みなく働いて健康を守ってくれているのよ。
理想的な腸内環境とは?
腸の表面は腸内細菌で覆われているの。腸内細菌には善玉菌と悪玉菌、善玉でも悪玉でもない日和見菌の3種類があるわ。
乳酸菌やビフィズス菌といったおなじみの菌は、善玉菌なの。善玉菌は免疫機能を高めて感染を防いだり、消化吸収を援助してビタミンの合成を助けたり、蠕動運動を促進して便通を整えるといった、人にとって有益な働きをしてくれるの。
反対に大腸菌などの悪玉菌は腸内を腐敗させ、毒素や発がん性物質を発生させるわ。
日和見菌は健康なときは食べ物や体調によって、善玉菌としても悪玉菌としても働くわ。その時の腸内環境で優勢な方に働く性質があるの。
腸内細菌は常に勢力争いをしているの。善玉菌は悪玉菌の増殖を抑えようとするし、悪玉菌は善玉菌の勢力が弱るとすぐに増殖していくわ。理想的な環境は、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7よ。つまり、善玉菌がいつも悪玉菌よりも優勢な状態にしておく必要があるの。
善玉菌を増やす方法は?
善玉菌を増やす方法は2つよ。ヨーグルトや乳酸菌飲料など、食品から取り入れる方法と、もともと腸内にある善玉菌に栄養を与えて働きを活発にする方法よ。
ヨーグルトなど食品から補うのは、消化酵素によって生きた状態で腸に届くことが難しいから、効率があまり良くないわ。すでに存在している善玉菌を応援する方が速いわ。
善玉菌の栄養になるのは、オリゴ糖や食物繊維、炭水化物よ。善玉菌はこれらの栄養を分解して腸内を弱酸性の状態にして、悪玉菌の増殖を抑えるの。最近はやりの炭水化物ダイエットは、ダイエット効果は高いと思うけど腸内環境にとってはあまり良くないダイエット方法よ。腸内環境が乱れると、肌荒れの原因にもなるわ。炭水化物ダイエットをしている人は、オリゴ糖や食物繊維を積極的に取るようにした方がいいわね。
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