こんにちは、Dr.komakoです。
乳癌は女性にとって、とても怖い病気よ。
まだ若いからとか、私は大丈夫だとか、他人事だと思っていてはいけないわ。
16人に一人の確率で、乳癌にかかるのよ。
乳がんの化学療法
乳癌の治療には、手術と放射線療法、化学療法、ホルモン療法があるわ。
乳癌はリンパ節に転移しやすい癌なの。
リンパ節に転移すると、癌細胞は全身にばらまかれて、どこかの臓器で増殖を始める、遠隔転移が起こるわ。
遠隔転移を防ぐために、手術でリンパ節転移が確認されたら、化学療法を行うのよ。
抗がん剤の効果
乳癌は、抗がん剤の効果が表れやすい癌なの。
乳癌の化学治療には、副作用があるけれど、治療期間が短くて済むし、癌の再発を防ぐ効果もあるわ。お医者さんとしっかり相談をして、化学療法の必要性や、副作用を確認知って、納得してから化学療法を受けてね。
乳癌の化学療法は、抗がん剤の投与と休養期間を繰り返しながら行っていくの。
癌細胞は、普通の細胞に比べて増殖のスピードが早いの。だから、抗がん剤は増殖の速い細胞にダメージを与えるように出来ているわ。ただ、人間の体には癌と同じくらい増殖の速い細胞があって、一緒にダメージを受けてしまうから、副作用が起こるの。
増殖の速い細胞は、骨髄細胞、毛髪細胞、胃の粘膜の細胞よ。
抗ガン剤の副作用で、白血球が少なくなるのは骨髄細胞がダメージを受けるためだし、髪が抜けるのは毛髪細胞がダメージを受けるためね。吐き気や食欲がなくなるのは、胃の粘膜がやられるためよ。
一定の期間抗がん剤の投与を行った後、2~3週間は治療を休むの。その間に、人間の細胞は回復していくけれど、癌細胞の回復は正常な細胞に比べて遅いのよ。癌細胞が回復していないうちに次の抗がん剤の投与を行うと、効率的に癌細胞を殺すことができるわ。
これを繰り返すことによって、身体の中の癌細胞を死滅させていくのよ。
手術の後の化学療法
乳がん化学療法は、手術の後に行うことが多いわ。
乳癌の化学療法の必要性については、手術の後の病理検査の結果によって決まるの。リンパ節へ転移した数と、患者さんの年齢、癌の大きさ、癌の悪性度によって、化学治療の必要性を判断するの。
乳癌は比較的早い時期から転移を起こしやすい癌だけれど、抗がん剤の効果も表れやすい癌よ。
お医者さんとしっかり必要性を確認して、化学治療を受けてね。
手術前の化学療法
乳がんの手術を行う前に、化学療法を行うことがあるわ。
癌の大きさが3㎝以上ある時で、乳房温存療法を行いたいときや、局所的に進行している癌の場合、手術の前に化学治療を行って癌細胞を小さくしてから手術を行うの。
乳癌の化学療法と副作用
乳癌の化学療法は、手術の後、外来治療で行われるわ。だから、副作用については、自分で症状をしっかりとお医者さんに伝える必要があるの。
何時、どんな副作用があったかをメモに書いておくといいわよ。
乳癌の化学治療で起こる副作用には、次のようなものがあるわ。
化学治療を始めて数日で現れる副作用
- 吐き気・嘔吐
- アレルギー反応(皮膚の赤身・かゆみ・じんましん)
- 発熱
- 食欲不振
- 倦怠感
化学治療を始めて数週間で現れる副作用
- 下痢・便秘・腹痛
- 脱毛
- 口内炎
- 鼻血・歯茎からの出血・青あざ
- 感染しやすい
- 手足のしびれ
化学治療を始めて数週間~数か月で現れる副作用
- 皮膚やつめの黒ずみ
- つめの変形
- 貧血
- 匂いに敏感になる
- 味覚が変わる
- 関節の痛み
化学治療を始めて数か月で現れる副作用(頻度は少ない)
- 肺炎・腎障害
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