こんにちは、Dr.komakoです。
花粉症の治療には対症療法と根治療法があるわ。対症療法は病気そのものではなく、鼻水や鼻づまりなど花粉症の辛い症状を緩和する治療方法よ。根治療法にはアレルゲン免疫療法がありますが、根治までには数年かかってしまうわ。
花粉症はどうやって治療するの?
薬物療法
花粉症は、本来体に害を及ぼすことの無い花粉を有害物質だと認識してしまったことで起こるアレルギー反応なの。花粉症の薬は、アレルギー症状であるくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状を緩和してくれるの。
花粉症に使われる薬は「抗アレルギー薬」と言われるものよ。抗アレルギー薬には、次の4種類があるわ。
- 抗ヒスタミン薬
- 抗ロイコトリエン薬
- 化学伝達物質遊離抑制薬
- ステロイド
それぞれ特徴があって、適切に使い分けることによって症状を抑えることができるの。治療を開始するのは、症状があらわれる2週間前が最も効果的よ。スギ花粉症の人は、1月中旬くらいになったら耳鼻科に行って花粉症対策をお医者さんと相談してね。
レーザー治療
鼻づまりがひどい人や、妊婦さんなど薬を飲むことができない人には、レーザー治療がおすすめよ。鼻の粘膜をレーザーで焼いて、粘膜に花粉が付きにくくするの。レーザーで焼かれた粘膜は腫れることがなくなって鼻づまりが起こらないわ。
ソムノプラスティ
鼻づまりがひどい人に、レーザーではなくて高周波電流で粘膜の細胞を壊して鼻づまりを解消し、花粉に反応する組織を固めてしまう治療法よ。
アレルゲン免疫療法
アレルゲン免疫療法は、花粉症の根本治療よ。花粉症は、アレルギー反応によって鼻水や鼻づまりなどの不快な症状が起こるの。アレルゲン免疫療法は、アレルゲンである花粉のエキスを皮下注射で体内に入れて行って少しずつアレルゲンに体を慣らしていく方法よ。治療には、2~3年の期間が必要になるけれど、治療効果があらわれたら治療後も効果が持続するわ。
舌下免疫療法
アレルゲン免疫療法は治療期間が長く、アナフラキシーショックなどの副作用が起こる可能性があるわ。舌下免疫療法は、副作用が少なくて、自宅でも治療が可能なの。口の中にアレルゲンである花粉のエキスを落として、体内に吸収させることでアレルゲンに慣れて行くという治療方法よ。今のところ、スギ花粉症のみ保険が適応されるわ。
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